虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

消えゆく憧れの青

2009年03月14日 | 鉄道
昨日、ある列車が最後の出発を迎えました。

寝台特急「はやぶさ・富士」

東京発として残っていた最後のブルートレイン。

それも、今回のダイヤ改定で廃止になりました。


博多に親戚がいるボクにとって、ブルートレインで九州に行くのは目標であり、憧れでした。

初めて寝台特急「あさかぜ1号」で博多に行ったのは小6の夏(うわ、20年前だ)。

当時は、東京発の定期列車だけで7種類9本の寝台特急(あさかぜ1号・3号、富士、はやぶさ、さくら、みずほ、瀬戸、出雲1号・3号)と1本の寝台急行(銀河)、合わせて10本のブルートレインが走ってました。

どれも盛況で、特にあさかぜ1号は元祖ブルトレとして人気が高く、ボクの切符も父親がみどりの窓口で頑張って手配してくれたものでした。

そして、ブルトレで一人旅を成し遂げたボクは、何だか大人になった気分でいたのでした。


翌年もブルトレで博多に行きましたが、手配が遅く、臨時(!)の「あさかぜ81号」に乗りました。

20系客車(今鉄博にあります)で旅をするという、今思えば貴重な体験をしました。


「大人になったら、自分のお金でまた『あさかぜ』に乗ろう」

そう思って(経済的に余裕のできた)大人になったとき、あさかぜはなくなっていました。

他のブルトレも次々に廃止され、ついに今日の到着を最後に東京と九州を結ぶブルトレは全廃となってしまいました。

新幹線で行く旅とは違った魅力を持つ寝台特急の旅。

東北・北陸方面に向かうブルトレたちが、末永く走り続けることを祈ります。