奈良散策 第1385弾
12月17に春日若宮おん祭りが開かれました。その前後15日から18日までいろいろな行事があります。一昨年はおん祭りの前々日の15日と前日の16日に様子を見にいき、昨年は当日の17日に見に行きました。今年も前日の16日に行ってみました。パンフレットによると、16日午後2時ごろ、大和士宵宮詣があると書かれていたので、これに間に合うように行くことにしました。
JR奈良駅から餅飯殿センター街にある大宿所に向かいました。途中、率川橋と書かれた石柱がありました。以前、率川が流れていた場所なのでしょう。今は暗渠になっているとか聞いたことがあります。
13時半ごろに大宿所に着きました。
30分前なのですが、意外に誰もいません。撮影にはちょうど良いなと思っていろいろと撮りました。
この車は翌日のお渡り式で前行行列に用いられるものだと思います。前行行列というのは明治以降に始められた新しい行列のことです。
これは懸鳥というお供えをする場所です。一昨年行ったときには、15日行われた大宿所祭で、鮭、鯛、雉がぶら下がっていました。しかし、もう何もありませんでした。
建物の中では翌日のお渡り式で用いられる道具や衣装が並べられていました。
この鎧兜は行列の第十一番の大和士が着用するものでしょう。
これは第六番の馬長児に従った被者がかぶるものです。
これは第五番の田楽で用いる花笠です。一番先頭で笛役の二﨟が頭上に載せるものです。
これらの太刀は第十番の野太刀他で用いられるものです。一番長いものは野太刀と呼ばれ、全長5.5 mもあるそうです。
これはおそらく第十二番の大名行列で用いられるものだと思います。
奥に立てかけられているのは田楽で用いる五色幣です。
行列で用いる衣装が並べられています。
壁に立てかけられているのは流鏑馬で用いられる弓矢のようです。
この笹は馬長児の被者が持つ笹竹です。
これは第1番の日使の行列で用いられるもので、この鶴の飾りを先につけた風流傘を差して歩きます。
上からぶら下がっているのは前行行列で用いる稲です。奥にあるのは日使で用いる御幣です。
一通り撮り終わって2時が近づいたのですが、意外に人がやってきません。それで、係の人に聞いてみました。今日は春日大社の方で儀式があるので、ここでは何もないですよとのことでした。大和士の人たちも少し前に出かけて行ったとのこと。それで、この後、春日大社の方に行ってみることにしました。続きは次回に回します。
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