奈良散策 第1333弾
10月20日奈良県の西部、三郷町にある龍田大社の秋季大祭がありました。龍田大社は「日本書紀」にも出ている古い神社で、天武天皇五年条には、「夏四月の戊戌の朔辛丑に、竜田の風神、広瀬の大忌神を祭る」という記事が載っています(岩波文庫「日本書紀(5)」による)。龍田大社は風の神、広瀬大社は水の神で、天武天皇はこの二つの神を併せて祀ることにより、風水を調和し、五穀豊穣を願ったということです(「廣瀬大社ホームページ」による)。
実は、龍田大社に行くのは今回が初めてです。ちょうど秋季大祭があり、ここでも蒲団太鼓が出るというのでいい機会だと思って見に行きました。午後2時から渡御行列があるというので、それに間に合うようにと思って、JR大和路線に乗って1時40分ごろに三郷駅に着きました。
三郷駅から龍田大社に向かって歩くと、龍田古道と書かれた立札がありました。
行く前に三郷駅から龍田大社までに徒歩でかかる時間を調べたら、5分と書いてあるものがあれば、15分と書かれたものもありました。距離的には5分ほどだろうなと思ったのですが、実は、こんな坂が続いていました。
途中、神奈備神社(かんなびじんじゃ)と書かれた神社がありました。龍田大社の末社で万葉歌22首に詠まれているという由緒ある神社なのですが、かなり急な階段なので、この日はパスしました。なお、説明によると、神奈備とは神の住む森という意味だそうです。
龍田大社御神輿渡御祭のポスターがありました。渡御行列は2時からなのですが、渡御祭はお旅所祭と呼ばれ、1時50分からあるようです。この時がちょうど1時50分だったので、ちょっと間に合わないようです。
坂を上るとやっと龍田大社に到着しました。やはり10分ちょっとかかりました。
「風の宮 龍田本宮」と書かれた柱が立っていました。
この場所は本来駐車場のはずなのですが、そこに屋台がいっぱい出ていました。やはり車で来るのは無理だったようです。
鳥居の近くは人がいっぱいでした。
渡御祭のある立野連合自治会館の方に行こうと思ったら、道にはもう下の庄の蒲団太鼓が来ていました。小泉神社の蒲団太鼓とは異なり、蒲団の上に人が乗っています。担ぎ手の数も多いようです。これぞ祭りというような勇ましさでした。
自治会館の方に向かうと、神官の方や関係者が集まっていました。神事の最中のようです。
御神輿を撮ってみました。やはり龍の絵が描かれていますね。
この場所は道路からすぐの所なので、蒲団太鼓の勇ましい声が聞こえてきます。ついそちらの方も見てしまいます。
渡御祭の方はまだ神事が続いているようです。
御神輿の上にはこんな鳳凰がついていました。
2時過ぎになり、神官の方と天狗の格好をした猿田彦命を先頭に行列が始まりました。ゆっくりゆっくりと龍田大社の方に向かって進んでいきます。
少し先回りをして通りの方に出てみました。先ほどの下の庄の蒲団太鼓のほかに、いわせが丘自治会の太鼓台が来ていました。
これは今井自治会の太鼓台です。
そこに渡御行列もやってきました。この続きは次回に回します。
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