奈良散策 第713弾
2月1日に「なら歴史芸術文化村」に行きました。ここは天理市にあって、2022年3月に開業したばかりのところです。平日は文化財の修復作業の見学ができ、ちょうど物部氏の古墳についての展示もあるので、それも見てみようと思って。
駐車場から見た文化村の内部です。正面は交流にぎわい棟、右が芸術文化体験棟、左はフェアフィールド・バイ・マリオットというホテルです。
初めに駐車場の背後にあるため池を見てみました。このため池は幾坂池(いきさかいけ)という名前のようです。
池の中にはハシビロガモがいました。
これは交流にぎわい棟で、「道の駅なら歴史芸術文化村」として登録されているようです。
これはその先を見たところです。正面は文化財修復・展示棟で、左は情報発信棟です。
まず、情報発信棟に入ってみました。中はこんな感じでした。ピアノとキン肉マンといろいろなパンフレットが置かれていました。
こちらは文化財修復・展示棟の内部です。
1階は文化財修復の作業場になっていて作業の様子を見ることができました。この部屋は考古資料修復工房です。
そして、こちらは歴史的建造物修復工房で、ちょうど以前行ったことのある多神社本殿の修復をしていました。
これは薬師寺東塔の模型です。
地下一階は撮影禁止になっていました。その奥に展示室があって、その中は撮影OKでした。展示室では、全国巡回展「発掘された日本列島展2022 調査研究最前線」と地域展「物部氏の古墳 石上・豊田古墳群と別所古墳群」を開催していました。これは入ったところの全国巡回展の様子です。
これは紀の川下流の出土品です。
入り口近くに置かれていた縄文土器は見事でした。これは長野県諏訪郡富士見町の藤内遺跡から出土したもののようです。
展示室は中が広くて、奥の方が物部氏の古墳に関する展示でした。展示されていたのは石上・豊田古墳群と別所古墳群からの出土品で、これらの古墳群は布留(ふる)遺跡の北部に分布しています。布留遺跡は石上神宮に隣接した場所にあって、物部氏の本拠として知られている場所です。これまでの発掘で、建物跡や倉庫跡や祭場跡、大溝などが見つかり、土器や石器、金属器などが出土しています。ここは古墳時代中期から後期にかけて渡来系の工人により、鉄製品やガラス製品の生産拠点になっていたようです。石上・豊田古墳群と別所古墳群には270基以上の古墳があり、その中の大きな古墳が勢力の代表である「首長」のための首長墳だということです。
数多くの古墳の出土品の展示があったのですが、正直、どこが物部氏的なものなのか、古墳によってどう違うのかなどはよく分かりませんでした。
ちょっと変わった革袋型須恵器というのがあったので撮りました。
最後にアンケートに答えると、立派な冊子になったパンフレットをもらえるというのでアンケートに記入してきました。この後、芸術文化体験棟の中を覗き、道の駅で買い物をして帰りました。
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