妄想たくましき主人公の男とヒロインの2重語りで話が進んでいく形式の小説。
なんと軽妙な語り口。まるでふざけた詩のようでもあり、おれは好きだ。
出てくる登場人物が軒並み全部怪人物であり快人物であるのもまた、いいね。奇想天外ご都合主義満載のエンターテイメント作品。映画化したらおもしろいよねきっと。
さるとびたかとびひとっとび。
われわれさるが。
ほこりをもって。
いきるしゃかいをめざします。
ついてこないできみたちは。
やまのなか。
やまのなか。
こりすむささびひとっとび。
えだからえだへのとびうつり。
いつでもしねるあんしんな。
じゃくにくきょうしょくめざします。
しんだらしんだでいきていくのだ。
ちとなりにくとなりほねのこり。
わいはさるや。
ぷろさるふぁーや。
ふぁあとふぁあといきるんや。