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もう一つボギーさんから借りた今村夏子の小説。
これもまた感想を言いたくない読後感。
今村夏子の小説はなぜか途中のなんでもないところで涙が出そうになる。
たぶん自分の中の傷にそっと触れてくるからだと思う。
今まさにタイムリーな宗教(新興宗教かカルト宗教かはよく分からない)がテーマの話だが、そういった宗教の信者はおしなべてとてもいい人ばかりだということが窺い知れるような描写で妙に説得力がある。
でもおしなべていい人である集団はやはりどこか狂ってもいるんだろうな、とも。
いいとも悪いとも言っていない。だから心にしこりが残る。
これから考えようと思う。