ペン画 368

詩2093「プカプカスイスイ」

冷たい水に。
プカプカ浮かんで。
泳ぐ魚を見ていると。
僕も一緒に泳ぎたい。
お金も知識も見栄も誇りも。
指も耳も胸もお尻も。
スッと消え。
欲しいのは。
尾ビレ胸ビレ背ビレと鱗。
そして流れる冷たい水。
何も足りないものはない。
昼はキラキラ陽射しの光。
夜は微かに星の瞬き。
しなやかな身体。
動かなくなるまで。

ここから見える風景が

井上雄彦 『バガボンド』37巻

やっぱすげえマンガだ。そしてすげえ漫画家だ。
最近よく考えてることとリンクした。
命をつなぐということ。

ペン画 367

詩2092「夏の顔」

夏の顔。
雲間から見る。
黒光り。
羽震わせて。
水の飛沫の。
滝壺の。
素麺流しの。
水で一杯。
世界に刺さる。
陽射しが千本。
踊りながら。
避けながら。
小さいながら。
ナイアガラ。
死ぬ人もいるだろう。
死なない人もいるだろう。
僕もそれの。
どちらかだろう。
夏の顔。
稲の葉の上。
ひようひようと。
涼し気に。

暴力的に夏の空

雑誌 『ビッグコミック』2014,8,10

表紙がね、ヒロトのイラストで、思わず買っちゃった。それだけで保存版。
『BLUE GIANT』この雑誌なんだね。

ペン画 366

詩2091「幸せだけを置いて」

自分自分に。
ほとほと疲れたその時に。
誰かの幸せのため。
この命を使うことの。
静かで激しい喜びを知る。
やりたいことはたくさんあるけど。
いよいよになったその時は。
幸せだけをその場に置いて。
人知れずそっと消えよう。