あまりに唐突だった。
金本が、引退を決意した。
ショックは大きい・・・。
今年の金本は確かに力が落ちていた。
本塁打かと思う打球が失速したり、
いや、それよりも何よりも、守備がおぼつかなかった。
あれはプロの守備ではない・・・。
そう、なりとろも何度か指摘した。
右肩の故障。
これに尽きる。
鉄人・金本の姿は、もうダイヤモンドの中にはなかった。
金本がタイガースに来てくれて、
タイガースは変わった。
黄金期を迎えたのも、金本の力と影響力のお陰と言っても過言ではない。
チャンスには必ず何とかしてくれる―。
その存在感こそ、これぞ4番打者と言うものだった。
金本には4番であるために、
言い時も悪い時も責任を背負ってもらった。
彼がいたからこそ、タイガースの投手、野手は安心してプレイできた。
ほんとうに、ありがとう、そして、ごめんなさいと言いたい。
今までお疲れさまでした。
金本知憲、背番号6。
もちろん、永久欠番に値する選手でした。
ぜひ、球団も考えていただきたい。
彼の功績は、タイガースの歴史を変えたのだから。
そんな金本が引退を決意した直後の、今夜のナイタ―。
ナインの顔つきも、さすがに違った。
何とかして勝とう。
そう言う気持ちが前面に出ていた。
しかし・・・。
そのような気持ちで挑んでも、今のタイガースには勝つことが難しい。
それを浮き彫りにした、今日の試合内容と結果だった。
夏の終わりに、寂しいニュースとタイガースの成績。
このまま秋になるには、あまりにも寂しすぎるのだけど・・・・。