がっかりした・・・。
オルフェーヴルは多少の問題があっても、
3歳牝馬になどに負けないと思っていた。
オルフェーヴルの最強神話が、なりとろの中で崩れて行くのを感じた。
そんな、誕生日。
今はもう、溜息しか出て来ない。
これから書く事は、全部負け惜しみになろう。
だって、もう日本一・・・いや、史上最強馬はオルフェーヴルではなくなったのだから。
このレースのオルフェーヴルの上がりが32.9秒。
対して3歳3冠牝馬は32.8秒。
この差はいたしかたない。
3歳3冠牝馬は4角を最内で回る経済コースを進み、
人気のオルフェーヴルは外をまわってビートブラックを捕まえに行っていた。
そしていつものように内側への斜行。
ゴール100m前では3歳3冠牝馬と馬体を併せる形となった。
そして叩きあい。
叩きあい・・・・。
違うな。
池添騎手は、一度としてオルフェーヴルに鞭を打ってない。
だから、叩きあいではなかった。
左には3歳3冠牝馬がいて、右鞭しか打てなかった。
でも、右鞭を打てば、オルフェーヴルがどこへ飛んでいくかわからない。
なので、池添騎手は鞭を打てなかった(・・・のか?)。
逆に3歳3冠牝馬は外から被せて来たオルフェーヴルに体当たり。
右にいるオルフェーヴルに関係なく右鞭を打ちまくる岩田騎手。
そして、最後のゴール前でオルフェーヴルを逆転して見せた。
斤量差4キロは追い比べでは分が悪い。
しかし、相手は3歳牝馬なのに、身体をぶつけても怯まなかった。
完全なる力負け。
世界最強と思っていたオルフェーヴルが、
まさか日本の3歳牝馬に競り落とされてしまうとは。
がっかりした。
海外遠征帰りがキツイのも解っている。
先ほど書いた斤量差が大きいのも、もちろん知っている。
人気してる分、早めに動いて目標にされたのも理解できる。
でも。
それでも。
オルフェーヴルは勝つと、確信していた。
競馬は生き物。
生きた馬が走る、機械じゃない。
だから勝ったり負けたりするものだと言う事…。
それも百も承知だ。
それでも、それでもこの敗戦には最大級のショックを受けた。
世の中がひっくり返るほどの、
今までの競馬に対する自分の価値観や人生観をひっくり返されたような衝撃。
こんな誕生日。
今年の11月は、青一色だ。