ジェンティルドンナが有馬記念を回避するそうだ。
そりゃそうだろう。
「勝った」ジャパンカップで、
その力の凋落ぶりを世界に見せつけてしまったのだから。
エ杯と何ら変わりのないレースレベル。
名手がパーフェクトな騎乗をしてようやく掴んだ「ハナ差」勝ち。
2着はエ杯を負けている牝馬という事も加えると、
もう、昨年のジェンティルドンナはどこにもいない。
その能力には陰り見え、確実に衰えた。
それさえ隠してしまうほどのジャパンカップのレベルダウン。
むしろ、そちらのほうが心配だ。
アホみたいに固い馬場で、それに特化した馬でないと勝てない。
そんなレースを外国馬が選ぶだろうか?
故障する確率の高い馬場で走る事を、
大事な持ち馬に強要るのはまともな考えではない。
すぐ後には香港国際競走があるし、
外国馬の馬主にも選ぶ権利がある。
いくら諸費用全額負担してくれても、だ。
そんなレースde大敗したゴールドシップ。
確かに、今回は彼が苦手とするものが揃ってはいたが、
それだけが本当に敗戦の原因なのか。
騎手は「わからない」といい、
調教師は「騎手の乗り方」を敗因とする。
いつものなりとろなら、負けた時は100%騎手のせいにするのだが、
今回は少し違う。
むしろ、内田騎手が気の毒に思えてさえいる。
10月5日のブログに書いてあること。
※一部抜粋
【俺様気質のゴールドシップは、
人間の言いなりになることを拒むのか。
宝塚記念を人馬一体で勝ち、
夏を越え、芽生えたはずの信頼感。
それを覆す、ゴールドシップの気質。
昨年、フランス遠征時のオルフェーヴルを重ねてしまう。
人の思い通りになることに対する、純粋な反抗。
抗うことで、自分らしさを表現する意志の強さ。
ステイゴールド産駒が持つ、強さの裏側。
自己主張の強さ=気性の幼さ。
力がある事は解かっている。
強者である事は間違いない。
しかし、その無垢なほどにきつい反抗心。
京都がどうとか、高速馬場がどうかとか、
そういう問題ではないと思う。
走ろうと思った時には圧勝。
走りたくないときは敗戦。
これが、ゴールドシップ、オルフェーヴルに共通するワードだ。】
まさに、これしか思いつかない、今回の敗因。
爆発的な強さを見せるには、
確かに条件が揃わなければいけないのだろう。
だけど、それだけじゃない。
ステイゴールドから受け継いだ気性は、
決して一筋縄ではいかないという事だ。
3歳が盤石で、どこまで勝ち続けるのか・・・と思われたオルフェーヴル。
4歳時は思わぬ事態に苦戦をして、ファンを驚かせたものだ。
ゴールドシップも、その『優等生』評価に対する反抗の4歳なのか。
同じような道を辿る、ステイゴールド産駒の強者たち。
今年の漢字一文字は、
『抗』
・・・・で決まりかな(苦笑)
しかし、ゴールドシップには有馬へ進んでほしい。
オルフェーヴルと最後の戦い。
中山はゴールドシップにとって走りやすい環境。
ぜひとも、予定通りに駒を進めてほしい。