当方見聞記

旅と舞台・ライブ話を気ままに書いてます

北京故宮博物院200選

2012年01月10日 | 日記
東京国立博物館の『北京故宮博物院200選』、正月まっただ中の3日に行ってまいりました。


いや~混んでた混んでた。
短期間展示の今回のメイン、中国国宝の清明上河図、別室で230分待ちとかふざけたこと言っている
それは待てない諦めて今日は他だけ見て後日来るか…思ってとりあえず入場。

中国のものなので、第Ⅰ部は書が多かったです。
残念ながらほとんど読めませんが、語ってるなぁって力強さは感じましたね。
日本人の書とはちょっと違って、丸さっての?柔らかさっての?そういうイメージはなく、先生が書いた論文ですっていう固さがあるイメージだった

第Ⅱ部はテーマが清朝宮廷文化っていうこともあって、いきなり華やか。
皇帝の着ていた衣装なんかもあったんですが、これがすごい刺繍
縁起かついで色々と細かい指示が行き届いているんですが、それが本当に細かくてすごいんですよ
ウォーリーをさがせ状態(笑)
蝙蝠とか、波しぶきだと思っていたものがそうだったり(しかも刺繍なのに貝細工で光っている)、見る角度で光沢が変わって見えたりとか、もう本当にすさまじい出来
何着かあったのですが、本当に圧倒的な豪華さを感じましたね。

乾隆帝の絵が多数あったんですが、ちょっとコスプレ状態。
色々なかっこさせすぎやろって(笑)
これは人気ある皇帝ならではなんでしょうけどね~
ちなみにこの肖像画たち。妙に顔だけが写実的で、皇帝の写真にはめ絵をしたのか?って感じだった

そして今回の売りのひとつ。
『乾隆帝是一是二図軸』の調度品再現。
企画的には一瞬おちゃらけに思えましたが、再現に使っている品がちゃんとすごい品
個人的には円卓の豪華さにトキメいてしましました

そんなこんな展示見終わると…
列が減ってる
近づいてみると130分待ち。これはパターン的に90分以内に見れる…はず。なら待てる

そんなわけで列に並ぶこと80分ってところかな。
清明上河図、見れましたぁ

本物見る前に解説部屋で待たされるので、結構ポイント情報がしっかり得ることが出来て楽しめました
そして本物とごたいめ~ん

思ったより小さい
そんなわけで…マジ細かい細かすぎるぅぅ
顔とか持っているものとか、どんなに小さくてもごまかした書き方をしていないんです。
ちゃんと全部描きこんでいる。
ただでさえ思っていたものより小さかったのに…なんなんだあの細かさ
混んでいるので止まってゆっくりとは見れませんが、とりあえず圧倒されまくる絵でしたね。

しかしああいう庶民生活を細かく長い絵として描くってのはアジア独自なんですかねぇ?
日本も洛中洛外図とか合戦図屏風とか、あるじゃないですか。
でもヨーロッパとかにこういうのあるイメージないんだよなぁ…まぁ軸とか屏風ってのもないしなぁ…
自分が知らないだけですかねぇ

いや~清明上河図もちゃんと見れて良かった良かった

そして外国の方も多いなと思ってたら、この絵って中国でもそんなに公開されないんだってね。
観光がてら来る人が多いのも納得。そりゃ余計に混むわけだな


あ、あとおまけ。
新年特別公開で風神・雷神図屏風などが見れました

建仁寺にあるのはコピーだからなぁ。本物見れて嬉しかったです
それにしてもこれが撮影可って…どんだけ太っ腹なんだ、トーハク様
ありがたや~