本家本元のコンタックスである。
1936年の戦前のカメラではあるが、戦後以後のバルナック型の人気と比べあまり人気のない機種である。
当時としてはバルナックより人気ではあったそう
当時最新の装備としては露出計が内蔵されていることではあるが、現代ではこの露出計の出っ張りが不細工としてあまり人気のない機種ではある
ないほうがすっきりしてかっこいいと思う人が多いのであろう。
セレン電池の露出計は60~70年代のイメージがあるがこの時代から技術としてはあったのだ。
購入品はジャンクでレンズ状態は良いと書かれていたため購入。ジャンクでも昔ほど安くはない。
おそらく数年前であれば同じ値段で整備済みが買えるのではないのかと思える感じである。2万ぐらいだったきがする
でっぱり以前に巻き上げがすこぶる固い、図体がでかく重たいので少々扱いにくいカメラと感じる
セレン電池の蓋をあけたところ
裏面。正真正銘ツアイスイコン銘が刻まれている
軍艦部の操作系
三脚ねじは一回り大きいタイプを使用。
裏蓋はローライ35と同じようにスライドして開けるタイプ
操作方法は簡単に
1.シャッター速度変更など。
シャッターボタン側ダイヤルを巻き上げられていない状態で、一番上のローレットノブを引き上げシャッター数字に合わせる。
シャッターロックはシャッターボタンを押し込み時計回りに回す。解除は反時計回りに回し、マークを合わせる
シャッターが合わせられない場合は一度、引き上げをやめ、シャッターボタンを押し軽い音がしたら再度引き上げる。
シャッターチャージは時計回りに回す。シャッター速度が軽いほど回しやすくスローなほど回しにくい。
2.セルフタイマー使用
スタート方法が分かりにくいが、レバーを倒してあらわれてくる矢印マークを巻き上げ後に矢印方向へスライドさせる
画像のように中途半端だと動作不良を起こすので目いっぱい倒すこと。マークが隠れる前にシャッターが切れる。
3.レンズロック解除
前面右上にあるポッチを外へスライドさせるか右側の微調節ダイヤルを抑えて回してもロック解除可能
4.レンズ交換と、沈胴など
レンズを無限遠にし(レンズロックさせる)、レンズ赤丸付近のタブを抑えボディ側赤丸に合わせる。
レンズロックし、反時計回りに回らなくなるまで回し、ボディへ押し込む。撮影状態はその逆を行いレンズが固定されているか沈胴動作を行う。(レンズを引き上げ時計回りに止まらなくなるまで回し、ボディへ押し込み固定されているか確認)
固定胴であれば鏡胴ロック確認は不要
5.露出計の使い方
吾輩所有機でいえば、OMsystemのようなシャッターや絞り連動で動作はしないのでカメラに単体露出計がついた使い方である。
露出計は巻き戻しノブ側にある。
露出計を動作させる前に一番下のダイヤルを反時計周りに止まるまで回す。(大電流による破損防止)
上から二番目のダイヤルを回し小窓から見える数字と入れたフィルムの感度に合わせる。
DINで6°~24°はISOでいえば3~200である。
200以上は露出の倍数を使用して計算を行えば実用として事足りるが、そもそもこの記事を書いている現在はISO400までしか入手できないので不要であろう(入手が比較的可能なコダック、フジについては)
セレン電池のふたを開け動作させる。
この時針が触れて、ダイヤマークを超えるようであれば露出オーバーになるため直ちに電池ふたを閉じる。
露出オーバーなので計算する必要がないので最速最小で
それ以下であれば、針をダイヤマークにあうまで回し、シャッターと絞り値が合う数字にシャッターと絞りを合わせ撮影する。
針が触れない場合は露出不足になるので、バルブ撮影となる。
6.撮影ポジション
一般的なカメラとは異なり右手は中指にてシャッターを押すように構える
普通のカメラのようにこう持つと距離計の窓をふさいでしまう
左手はレンズに添える現代的な持ち方で十分。