Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

質問の件

2009年01月14日 | Blog徒然草
おはようございます。
昨日の件ですが、どうも、解説は、こまかく二つにわけて考えるべきものをひとつに混同しているのではないかと思われます。すなわち、外部経済の効果は、金銭的利益をもたらす効果と、技術的な向上を促す効果(金銭に見積もることが難しい福祉的な効果も含みます)の二つがあります。外部経済の例としてよく挙げられる教育や医療は 後者です。個人の教育水準が向上すれば社会全体の利益(金銭に見積もることは難しいですが)になるし、個人レベルで医療が充実すれば、伝染病の予防などの社会全体の利益をもたらすのです。だから、この場合は、市場を規制しなくても外部不経済が生じる恐れは少なく、あまり問題はありません。問題になるのは金銭的利益をもたらす前者の方です。例えば、新しく線路が敷かれると、線路沿いの土地が値上がりしますね。地主は、さらに儲けようと思って値上げします。すると、土地を買いたい人が少なくなるのです。外部経済によって独占や寡占化が生じる場合は、市場のメカニズムでは解決できないので、価格が上がりますね。この場合、安価な生活必需品のような価格弾力性の低い商品でないかぎり、取引量は相対的に下がります。
問題はこのことを言っているのではないでしょうか。そして、以上の二つの場合を混同しているので訳がわからない解説になっているのかもしれません。これで不明なところがあったら、連絡ください。頑張ってください
コメント
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