Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

雑感

2009年04月21日 | Blog徒然草
カレー事件で死刑確定ですか。
僕はテレビでしか見たことないので、本当にあの人がやったのかは全くわからない。
確かに、あの人が真犯人だったら、このような凶悪事件の真犯人を厳罰に処するのは当然です。
でも、裁判員になって、あのような事件に出会ったら僕はきっと思考停止になってしまうと思います。状況証拠しかない事件で死刑判決をだすのは勇気が要りますね。もしかしたら間違ってるかも知れないのですから。冤罪だったら誰が責任とるんでしょうか?実は真犯人は今ごろほくそ笑んでいるかも知れません。また山形の母親による幼児殺害事件が死刑でなくて今回のが死刑というのも何となく僕には違和感があります。
結論だけを見ると「ワニの裁判」とか、「盟神探湯」とかと大して変わらない印象を受けました。

本来人が人を裁くというのはとても罪深いことなのにそうしないと共同体の秩序維持が昔からできないんですね。ただ、真犯人を罰するという精度が昔に比べて幾分上がっているに過ぎないということでしょう。無辜の罪で生け贄になった人々の魂を悼ますにはおれません。キリストは神になりましたが同様に名もなく無実の罪で処刑された人々は神にも英雄にもなれずに忘却の地平線に消し去られていってしまうのです。今日はこのようなことを思い、人間は本当に悲しい存在だなあとしみじみ感じました。
コメント
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