Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

日本人の誇り・・・歌舞伎

2009年07月14日 | MUSIC&ART
日曜日は、マイミクのクーマイママさん、息子さん、うちら夫婦で、歌舞伎を観てきました。クーマイママさんは、歌舞伎や舞台芸術に非常に造詣が深くていらっしゃるかたです。

クーマイママさんに、とても苦労してものすごくよいお席(桟敷席)を予約していただき、ビールまでご用意いただいて、自分の家にいるように寛いで観劇できました。本当に感謝です。



お土産屋さん、面白いものがいっぱい売ってました。
僕は、身内用に日本手ぬぐいとお菓子の「きんつば」を買いました。
今度来たらTシャツ買おうかな。



お席は、花道がばっちり観える桟敷席です。前にものがおける机のようになっているので、クーマイママさんにビールを持ってきて頂き、私がワインを持っていきました。ビールは良く冷えていて美味しかった!!!観劇中に飲食できるなんて、歌舞伎とお相撲(これは観劇ではないけれど・・・)だけですよね。今度はお弁当を注文して席まで持ってきてもらおう。



演目はこちら↓拡大してどうぞ。



「夏祭浪花鑑」は、人情話(世話物)で、市川海老蔵の大見得が見もの。
僕は、「浮気なお侍をあなたのような美しい人妻のところに預けたら万一間違いがあったら困る」と、言った「さぶ」に対して、自分の顔に火箸をあてて、「これでどうですか!」と言ったあの女の人の潔さに思わず泣いてしまいました。昔の日本人の心意気というか情というかがホントにぎゅうっと凝縮されている素晴らしい筋とそれを演じる役者さんの情熱が一緒に伝わってきて、何度も泣いてしまいました。

一方、天守物語は、玉三郎さんの強烈な存在感、ピーンと張り詰めた緊張感の中にきらびやかな、目くるめく絢爛豪華な幻想的な美の世界が繰り広げられていました。この世のものと思えないくらい恐ろしく美しいあのお姫様は、玉三郎さんではなければ他に演じることができますまいと思います。
また、泉鏡花の日本語の美しさを理解できることが、ああ、日本人に生まれてよかった!!!と何度思ったことでしょう!!!僕は実は、スペインで日本人であることにある種の失望を抱いて帰国したのですが、それが一気に吹き飛んでしまいました!!!

正月公演のテレビ中継は良く観ていたのですが、実際に歌舞伎座で見る大歌舞伎は、全く別のものです。
オペラやクラシックのコンサート(大御所になれば5万、6万以上は当たり前)に比べて、至れり尽くせりで、かつ大変リーズナブル(もっともお高いお席でも18000円也)。しかも、時代の洗礼を浴びてきた芸術的にもエンターテイメントとしても極めて優れた作品ばかりです。これは、観るしかないでしょう!!!完全にハマリました!!!

コメント (2)
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