Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

風立ちぬ

2013年08月11日 | CINEMA

風立ちぬ観てきました。



映画の最初に、フランスの作家、ポール・ヴァレリーの「海辺の墓地」という詩の一節、

“Le vent se lève, il faut tenter de vivre”
(ル ヴァン ス レ―ヴ、イル フォ トンテ ド ヴィーヴル)

これには、堀辰雄自身の邦訳、「風立ちぬ、いざ生きめやも」がついてますが、

解りにくいですね。これを僕なりに訳すと、

「風が吹いた、さあ生きてみよう」ぐらいの意味だと思います。

ちなみに海辺の墓地は、南仏のセトという街にあります。こんな感じの所です↓




映画の方は、堀辰雄の同名小説とゼロ戦の設計者の堀越次郎の物語を

うまく融合させています。

堀越次郎の声は何とあのエヴァンゲリオンの庵野秀明監督。

必ずしも上手ではありませんが、これもある種の味わいというべきでしょうか。

若い二人が懸命に生きる、そういうひたむきなところが素敵です。

悲劇ではありますが、ずいぶんとソフトな悲劇です。

コメント
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