田舎と東京を行き来している者にとっては田舎の雪の情報はとても大事なのだが、やはり、今回は、特に山梨の情報は大新聞・テレビでは極めて少なかったと言わざるを得ない。記者が取材しないのか、できないのか、はたまたプライオリティーの問題か知らないが、ネットが使えない者は死ねということか。
私自身一昨年の台風の時、路上で車中泊した経験があるので、情報の大切さは身に染みている。車のラジオは壊れ、携帯電池が切れ、情報が遮断された状態での車中泊は辛かった。あんな思いは二度とごめんだ。こんな雪の中で何の準備もなく車中泊したら今度こそ死ぬ。
地元の新聞と地元のNHKは、さすがに情報を発信していたが、山梨県のHPは日曜日の遅い時間になってやっと情報を発信し始めた。また、道路族の知事は自衛隊に要請しないで地元の業者に除雪させるつもりだったのか、きわめて初動の対応が遅く不適切だったように思う。こんな知事は早くやめてほしい。
老親はネットを使えないので、1メートル以上の積雪に家に閉じ込められ、新聞は届かず、テレビはオリンピックばかりで、外の状況がよくわからなかったそうだ。報道、特にテレビの報道に携わる方々には、こういう老人たちが田舎ではほぼデフォルトだと理解してほしい。テレビはライフラインなのだから。
もうひとこと。月曜の夜のニュースショーを9時から12時頃までハシゴした感想。一番良く自前で取材して報道したのは、毎日系、TBS系だと思った。あとはNHKも含めてネット検索した2次情報でお茶を濁していた感じだった。TBSは、取材クルーが入って、映像を交えて山梨の現況を放送していた。