Festina Lente

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スペイン紀行・・・地獄のコスタ・デル・ソル~ネルハ(山椒魚は悲しんだ・・・)

2009年11月07日 | スペイン旅行
「山椒魚は悲しんだ。彼は彼の棲家である岩屋から外へ出てみようとしたのであるが、頭が出口につかえて外に出ることができなかったのである・・・」井伏鱒二の有名な小説「山椒魚」の冒頭ですが、まさにこの通りの状況に陥り、ネルハでえらい目に遭いました・・・。



マラガから、コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)を通って軽快にドライブしてました。



グラナダへ向かう途中、ネルハの街に入ってきました。

ネルハは、「ヨーロッパのバルコニー」と言われる、海の眺めが素晴らしいところだとガイドブックには書いてありました。
これはぜひ行かねば!と思い、街中から海岸を目指しますが、ナビの言うとおりに行ったら、まったく着けません。
うろうろしているうちに、道がだんだん狭くなり、なんだか工事中の路地に迷い込んでしまいました(汗)。

セメントを作るミキサーが道をふさいでいて通れません。
どうしたものかと思案に暮れていると、工事のおじさんが、「コルトード!」といいながら、車の窓をトントン叩いてきます。
「ノ サリーダ?」と言うと、「ノ サリーダ!」(出口はない)と言うではありませんか!!!

さて困った、新車のBMW、狭い路地の両側は、ほぼ壁ギリギリ。
「山椒魚」状態になってしまいました!!!(泣)

観念して、バックをすることに(まあ、それしか選択肢はなかった)しましたが、ホイールを擦るか、ドアを擦るか、恐ろしい格闘がはじまりました!

ここで、大切なのはチームワーク。妻に右側面をよ~くみてもらい、ものすごくゆっくりと後退しはじめました!

やはり冷静さと細心さが鍵ですね。亀よりもゆっくりと後退すること15分。
ようやく、少し広いところまで戻れました。

教訓:「海外でナビを信用するな!!!」「冷静にチームワークよくすれば何事も乗り切れる!!!」「妻に感謝しろ!!!」

というわけでした。

この一件でげんなりして、結局、ヨーロッパのバルコニーは見ずに、グラナダにそのまま行ってしまいましたとさ。




ネルハは本当はこんなに素晴らしいところなんですよね!!!








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