羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

創始者ゆえに……

2007年06月08日 09時44分38秒 | Weblog
 しばらく前から新しく勉強をはじめたことがある。
 数式やグラフ等々満載の分厚い専門書や、『体育の科学』などの機関誌を読んでいる。
 そこで出会ったのが、少女漫画の世界だった。
 わかりやすい。よくわかる。物語の展開の中に、滑り込まされた生理学の知識が、実にわかりやすいのだ。
 少女たちの……オッといけない! かめいどさんに頼まれていたっけ。
「これ以上内容は書きません」
 
 で、昨日の立教の授業は、麻疹休講で一週間あいたにもかかわらず、難しいテーマを話した。いやいや、テーマ自体は難しくはない。しかし、パフォーマンスの仕方がまだまだこなれていなかったので、難しい印象を与えてしまったかも。
 そのことを『テレプシコーラ』を読みながら、反省していた。
 実に、人に伝えるということは難しいことなのだ。

 だからといって新しいテーマを取り上げないというのでは、後ろ向き過ぎる。
 といいながら、次の瞬間には、「自分の中でマンネリになることを恐れるのだったら、やってみるしかない」とやってみたものの教室に思いを残して帰宅した。
 
 『テレプシコーラ』を昨晩のうちに読み終えて、今朝は、めげないで開拓してみたいと気を取り直している。
 
 だって……「野口三千三先生が、なぜ江戸独楽だったのか。なぜ、おもちゃだったのか。なぜ、石だったのか。なぜ、ことばや漢字だったのか。
 そして、なぜ、あのような授業形態をとったのか」……
 創始者ゆえのご苦労の中身が、ようやく見えるようになってきたのだから。
コメント
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