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アメリカ横断ウルトラクイズ その2

2023年03月06日 | テレビ番組

「コンボイクイズ」とは、解答者がそれぞれ走る複数のコンボイ(超大型トラック)に乗って、トメさんがヘリコプターで並走し、クイズを出題。正解すると、前のコンボイを追い抜く事が出来、コンボイ軍団の先頭で正解すると勝ち抜け。


「複数のコンボイ」を使ってやる大掛かりなクイズ。


上下二車線、一台の車も走らない状態で、長距離の道を封鎖して行わなければならない。


さらに、クイズが行われる沿道の全ての家に「収録当日、車を使わない様に」と伝える。


何故なら、「コンボイ」の間に、他の車が入って来てはクイズが成立しないからだ。


これはアメリカのコーディネーターの仕切りが素晴らしく上手かった。


「『コンボイクイズ』でいちばん大変なのは『音声さん』ですよね?」と僕。

「そうなんです。よく分かりましたね」とSさん。


トメさんの喋り、そしてクイズを出題する音声を、動く複数のコンボイに乗った解答者に聞かせる事。


解答者の喋り、そしてクイズの答えがトメさんに聞こえる事。


もちろん、トメさんと解答者のやり取り全てが、基地にいるディレクターにも聞こえる事。


しかも、ヘリコプターとコンボイとディレクターの3点を繋ぐのは全てワイアレスで行わなければならない。

この技術は半端ない。


「アメリカ横断ウルトラクイズ」、早押しクイズの撮影。


正面から解答者全員を押さえていて、「ウルトラハット」の「?マーク」が立ち上がったら、瞬時にその人に寄るメインのカメラマンKさん。手持ちカメラで寄っても一切ブレない。


そして、サブのカメラマンが解答者の横からそれぞれの解答者の表情を狙う。


この二人のカメラマンの「匠の技」によって、「ウルトラクイズ」は成り立っていたのだ。


「収録したVTRはどうやって日本に持ち帰っていたんですか?」


紛失してはいけない収録済みな大切なVTR。決勝の地、ニューヨークまで全てを持って行けない。


「それぞれのチェックポイントの敗者を日本まで送り届けるスタッフが東京の編集室まで運ぶんです」


「なるほど!」


小さなスーツケース1つしか持って行けない「ウルトラクイズ」のスタッフ。

毎日、着る服はどうしていたんだろう?


その疑問をSさんにぶつけた。


服装は基本、Tシャツと短パン。ホテルの乾燥機付きランドリーで洗う。


寒い所のロケは、洗わないで済む「ウルトラクイズ」特製のジャンバーをスタッフ全員羽織っていた。


Sさんと過ごした池袋の夜。泉の様に湧き出るお話を聞いていると、時間の経つのはあっという間。


二人で蕎麦屋を出た。


外気が少し肌寒かった。

そして、またの再会を約束した。


「壮大な人間ドキュメンタリー」、「アメリカ横断ウルトラクイズ」が終わって、四半世紀。


その裏側にも、もう一つ、「スタッフの、想像を超えたドキュメンタリー」があった。


僕は帰路、心の中でスキップしていた。

Sさんにたくさんのエネルギーをもらった。


生まれて来て、見たテレビの中で、僕のいちばん大好きな番組は、「アメリカ横断ウルトラクイズ」だ!


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アメリカ横断ウルトラクイズ その1

2023年03月06日 | テレビ番組

元・日本テレビプロデューサーSさんと金曜日の夜、池袋の蕎麦屋で飲んだ。コロナ禍もあって、三年ぶりの再会。


Sさんと知り合ったのは、「高校生クイズ」だった。


当時、Sさんは、「高校生クイズ」のチーフ・プロデューサーで僕は「高校生クイズ 近畿大会」のAD


どんなスタッフに対しても、分け隔てなく接して下さる温かい人柄のSさんとの長い付き合いが始まった。


Sさんは日本テレビ入社後、ドラマ「前略おふくろさま」の「美術進行」(撮影現場で「美術」に関する事を全て取り仕切り、現場をスムーズに進めるスタッフ)をやっていた。


その際、脚本の倉本聰と主演の萩原健一(ショーケン)には絶対文句を言わせないと心に誓って、ドラマの収録に臨んでいたという。


そして、ドラマの次に手がけたのが「木曜スペシャル」の「美術」。


いろんな経験をされた。

ピラミッド特番でディレクターとエジプトに行った事もあったそうだ。


ある日、Sさんは美術部の上司に呼ばれる。


「今度、アメリカ各地を廻って、クイズをやる番組がある。お前やるか?」と上司。

Sさんは少し考え、

「やります」と答えた。


これが日本テレビ開局25周年記念番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」だった。1977年。


最初は二週にわたっての放送。その年だけの特番の予定。


しかし、放送してみると番組は好評。第2回以降も続く事になる。(19771998)


Sさんは「美術」だから、「早押し台」にも「ウルトラハット」の製作にも関わっていた。


アメリカ大陸横断中には、「東京直行」の看板を手書きで描いたりもしていたそうだ。


「美術」から「制作」に変わったSさんはディレクターやプロデューサーとして、毎年番組に参加していた。


海底で福留功男さん(トメさん)が問題を出し、同じく海底にいる解答者が早押しで答えるクイズのディレクターはSさん。


池袋の蕎麦屋で引き続き、Sさんの話を聞く。


「『コンボイクイズ』、凄かったですよね」と僕。

(その2へ続く)


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