■□■カムイミンタラ■□■

旅の話、仕事の話、色々と書いてます。。。

放置

2007-02-07 18:41:14 | Weblog
ニュースで介護を放棄した奥さんと息子2人が逮捕されたってのを見た。

旦那さんは室内で死んでいたようだが。

なんとも言えない事件だがそこに潜むココロの深淵はわかるような気がする。

それとは別に排泄の処理もせず、床ずれも骨が見えるほどだったって

書いてあったけど、そこで思ったことは相当な臭いがしたんじゃないかと。

そこでよく生活が出来たな~と物理的なコトを思った。

さて介護放棄だが、放棄した家族を一概に責めることは私は出来ない。

日々、介護の仕事をしている私だが仕事だから出来るのであって、この患者を

自宅で看るっていったら大変だよなぁと思う。

実際に自分が両親の介護をしたときにもうホント、発狂しそうだった。

同時に二人かよってのもあったけど、いったい、いつまでこの状況が続くのだろうか

私のこれからはどうなっちゃうんだろうかって考えるともうお先真っ暗。

幸いなことに妹がナースだったコト、思った以上に回復したということで

私の介護生活は半年で終わった。いやぁ、本、出せるよ。当時、編集者と

付き合っていたのでエッセイ本を出させてくれと言ったら自費出版でと言われたので断念。笑。

で、今の私が同じ状況になったら以前とは違う。介護に対する技術や知識、法律やサービスまで

熟知とは言わないがある程度分かるし、話せる相手もいる。

しかし、世の中の大半の人は前者の私と同じなんじゃないだろうか。

ある日、突然、親が伴侶が寝たきりになったらどうしていいのか分からない人の方が

多いのではないだろうか?

医療法が変わり療養型病棟がどんどん廃止になっていく昨今、寝たきりは家で看ろって

方針なのだが、核家族が蔓延する現代では難しいと思う。その為に訪問看護・介護が

あるのだろうけど、どうなんでしょう。私が資格を取りに行ったときはどう考えても

介護のプロになろうという志を持った人は1割にも満たない感じだったけど。

リストラされて仕事がなくてっていう男の人達、頭が良いわけでもないしパソコンが

出来るわけでもないし、とにかく働かないと食べていけないのっていうおばさん達。

実際に訪問の研修に行ったときには先輩ヘルパーと一緒にあるお宅を訪ねたが

脳梗塞後遺症の人にしょっぱい食事を作って提供していたけどね。

それを見て私はまず病院で働こうと思った。年寄りとはなんぞや。病気とはなんぞや。

それを学んでからでないと恐ろしくて訪問なんて行けないと思った。

話は随分とそれてしまったけど、何が言いたいかというとこれから

介護放棄って増えていくと思うってコト。そしてそれを一方的に非難することが

できない世の中じゃんってコトかな。