脱サラ陶芸家の干支ワールド/「つち団子ブログ」

干支の置物づくりの様子をご紹介/登り窯を焚く/深山焼 深山工房つち団子(ミヤマヤキ)

一枚のハガキ/干支ヒツジのお客さま

2015-07-23 | 佐京窯の窯焚き
郵便配達のバイクの音が聞こえ、
気温36度、西日に熱せられた工房の郵便受けの底に、一枚のハガキを発見しました。

空洞の赤松の丸太で作ったため、こんな事になる。(登り窯用の材にあった)


干支のヒツジをお求め頂いた神戸のお客様からでした。
(7月10日つち団子ブログご覧ください)

お礼状を送ってくださったようです。
消印をみると7月14日⁈
ハガキがL字に折れているので、
おそらく、5~6日郵便受けに放置されていたのかもしれません。

自分では
「あれっ?干支ヒツジ届いたかな」
と気がかりのまま数日が経ち、
今日のハガキ発見に至りました。

くじ付きかもめーるハガキには、
玄関に鎮座するヒツジの様子と、めんごい(かわいい) お子さんとの2ショットの写真がプリントされており、直筆の文面が綴られておりました。
干支ヒツジが”めっちゃかわいい”
そして、12年揃えたいと書いてありました。



ハガキ いただきまして、
”めっちゃうれしい”です。

ハガキを手に持つと、
胸の奥から温かいものが、広がる感覚がありました。
陶芸やってて良かったな~
とさえ思えました。



これは、熱中症でもなく、
けっして昨晩の、生ビールのせいではありません。



人の手で書いて、手から手に渡り届けられる手紙は、
いつでも繋がる携帯電話やメールとは
違うことを実感しました。

ハガキが、郵便受けに隠れていた事で、
より一層に……。


このたびは、ご丁寧なお手紙を誠にありがとうございました。
暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
旦那さまにもよろしくお伝えください。


と直ぐメール致します。
すみません、やはり手紙は億劫です。



よく、80年代のドラマにはすれ違いで逢えず、喫茶店で何時間もずっと待ち続ける場面が、せつないシーンとして描かれておりました。
そして大抵、窓の外は雨です。
連絡が取れない事によって、主人公とヒロインの想いが交錯して、それが物語になっていたのでした。

今、そんなドラマは、携帯の電波が届く限りあり得なくなりました。


武田鉄矢と浅野温子の
「101回目のプロポーズ」は今だと、もてない男の、ストーカーの話になってしまうと思いませんか。

江口洋介が、浅野温子からの
電話(家電話)を武田鉄矢に繋ぐ場面。

「⚪︎⚪︎さんは、顔は美人だけど、心はブスだね」
「もう、兄貴をほっといて欲しい」
っていうシーンも、今は成立しにくい。

竹内 力も、
細もてのイケメンだったし、

🎵何度もいうよ~
君は確かに僕をあいしーてるー。

主題歌の say yesを聞く事も無くなってしまいました。

そういえば、マーシーも相変わらず懲りないし。


ポケベルが鳴らなくなって、時代は変わり、
早く連絡がつくという事は、
思慮がなく短絡的で
物事が、より早く忘れ去られるという事でもあるんですね。



お客さまからの、
今回のおハガキ、 大事にしたいと思います。





陶芸体験、陶芸教室の詳細は、
こちらHPから。
http://www.dango-miyama.sakura.ne.jp

ブログ
blog.goo.ne.jp/noborigamaaruyo

TEL090-2955-1939
深山工房つち団子 金田利之

◯深山焼の特注承ります。お祝い結婚式などの引出物をオーダーメイドで制作いたします。打ち合わせて色形の決定後、焼き上がりまでは、3ヶ月ほど。

◯深山焼をもっと深く知るには
「仕事旅行」をご検索してみて下さい。
「里山で陶芸家になる旅」です。


◎伐採した木、お引き受けします。
・深山工房まで運搬願います。
・赤松が希望。
・広葉樹OK。杉はNG。
枝先や葉はいりません。直径5cm以上、腕の太さくらいまで。










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