前回、日商簿記2級の検定に合格したことをここで報告しましたが、この総括を書くと長くなるので次回にするというところで終わりましたので、今日はその総括をここでできるだけやってみます。まず、合格率の話ですが最終的な合格率は来週にならないと確定しないので、最終的な合格率の話は後日改めてさせていただきますが、いまのところ暫定の合格率は24%台前半で前回も書いた通り思ったよりもずっと低いです。過去の簿記検定の傾向からすると難しくて合格率が極端に低かった次の回は、易しい問題にして合格率を高くして溜まった不合格者を吐き出すことが多く、今回も前回が難しかったので簿記の専門学校の予想通りの問題が出たことを確認したときは、そういう合格率を高くする救済回なのだろうと感じ、だからこそ僕も今回合格できたのだと思いますが、実際はそれほど合格率は上がりませんでした。最近の日商簿記2級の出題傾向として、前回ばかりではなくここ4回連続で極悪仕様の難しい問題が続き、簿記の専門学校の模範解答も割れるぐらい、日商簿記1級を持っている専門家でも間違うような問題が続いていました。そういう簿記の専門家の解答の解説によると今回は第140回以来の基本に忠実な素直な問題構成で、商業簿記の大問に難しいのがあったもののこれも基本を理解していれば部分点が稼げるものなので、5回ぶりにようやく素直な問題が出たということで、今回については専門家の評価も高いです。実際、ネットで合格者の声を探してみると3~5回目の挑戦でようやく合格したという声が多かったです。
それでは、簿記の専門学校の予想も当たり、専門家も素直な問題と評価しているのに合格率が約25%と思ったより振るわなかったのか、ネットで調べたり自分なりに考えてみましたが、明らかな勉強不足は別として、いくつか考えられるのは、①次回から日商簿記2級はいまの1級の内容が下りてくるので、絶対に今回合格しなければならないというプレッシャーにつぶされた人が多かったこと、②暗記に頼った勉強法ばかりやって簿記の流れを理解していなかったこと、③商業簿記の勉強を完璧にできるまでやって工業簿記の勉強が時間切れで途中までしかできなかったこと、あたりが考えられます。①については今回不合格になると、次回(第146回)の6月検定から外貨計算、リース、圧縮会計などといったいまの1級の内容も追加で勉強しなけらばならず、しかもどのような形で出題されるのか見当もつかず事実上、勉強をやり直さなければならないという強烈なプレッシャーに押し潰されたのだろうと思います。さらに、その次(第147回)の11月検定からはもっと難しい内容である連結決算も2級の出題内容に加わるともなればなおさらです。実際、次回から新しくなる日商簿記2級の講座は内容が難しく、勉強量も多くなるのに合わせて、受講料も現行の6万円台から8万円台に大幅に値上げされ、学習期間も次回ではなく、さらに次の回を目標とするほど長くなり、いまから日商簿記2級の講座を受講しても6月検定目標の講座の募集はすでに終了しており、11月検定を目指すことになります。なお、今回の検定でも3割ぐらいが爆死し(その場で不合格を確信する)、解答速報にもたどり着けなかったので、そういう人も1から勉強をやり直しということになり、そうなると学習内容が大幅に変わることもあって6月検定には間に合わず、11月検定を目指さなければならなくなります。このように、従来の検定内容であれば不合格なら次回受け直せばよいで済みましたが、内容が大幅に難化の方向に変わるので、そうも行かなくなるのが苦しいところです。また、次回以降の難化の内容によっては今回、僕が取得した2級の評価も変わるかも知れませんが長くなるので、これは次回、今回の合格率が最終的に確定したところで書くことにします。
②と③につきましてはセットで考えたほうがよく、最近の日商簿記2級は「商難工易」の傾向にあり、今回もその例に漏れず僕も工業簿記で手応えを感じて点数を稼げたからこそ合格したという自覚があります。というのは商業簿記は仕訳などである程度暗記が通用するのに対し、工業簿記は計算力や流れを理解することが必要で暗記があまり通用せず、「商難工易」の出題内容にすることで暗記に頼った勉強法では絶対に合格しないような問題構成になっているように思います。ずっと昔の日商簿記2級は商業簿記で点数を稼ぎ、工業簿記は足切りに遭わない程度に点数を取るものとされてきましたが、いまは逆で工業簿記で点数を稼ぎ、商業簿記で足切りに遭わない程度に取るものとされています。というのも、工業簿記はずっと出題内容に変化がなく、問題を捻るパターンが限られているのに対し(2級の工業簿記は初学者を対象としているから)、商業簿記は以前に比べてずっと難化し、暗記だけは解けない応用力も問われるようになったので、相対的に工業簿記のほうが商業簿記に比べて易しく感じるのだろうと思います。たぶん、今回の合格率の低さは「工難商易」だった時代の勉強法をいまでもやっている商業高校や簿記の専門学校の存在もあるかも知れませんし、そういう感じで独学をやっている人も多いのかも知れません。そういう意味では大手の簿記の専門学校や出版社のほうが最新の出題傾向のトレンドを読んでいるので、そっちのほうで勉強をやったほうがいいのかなと思います。というわけで、今回の簿記検定をざっと振り返ってみましたが、やはりどうしても長くなり、全部を書ききることはできませんでした。来週、最終的な合格率が確定しますので、そのときに今日ここで書けなかったことを改めて書かせていただきたいと思います。
それでは、簿記の専門学校の予想も当たり、専門家も素直な問題と評価しているのに合格率が約25%と思ったより振るわなかったのか、ネットで調べたり自分なりに考えてみましたが、明らかな勉強不足は別として、いくつか考えられるのは、①次回から日商簿記2級はいまの1級の内容が下りてくるので、絶対に今回合格しなければならないというプレッシャーにつぶされた人が多かったこと、②暗記に頼った勉強法ばかりやって簿記の流れを理解していなかったこと、③商業簿記の勉強を完璧にできるまでやって工業簿記の勉強が時間切れで途中までしかできなかったこと、あたりが考えられます。①については今回不合格になると、次回(第146回)の6月検定から外貨計算、リース、圧縮会計などといったいまの1級の内容も追加で勉強しなけらばならず、しかもどのような形で出題されるのか見当もつかず事実上、勉強をやり直さなければならないという強烈なプレッシャーに押し潰されたのだろうと思います。さらに、その次(第147回)の11月検定からはもっと難しい内容である連結決算も2級の出題内容に加わるともなればなおさらです。実際、次回から新しくなる日商簿記2級の講座は内容が難しく、勉強量も多くなるのに合わせて、受講料も現行の6万円台から8万円台に大幅に値上げされ、学習期間も次回ではなく、さらに次の回を目標とするほど長くなり、いまから日商簿記2級の講座を受講しても6月検定目標の講座の募集はすでに終了しており、11月検定を目指すことになります。なお、今回の検定でも3割ぐらいが爆死し(その場で不合格を確信する)、解答速報にもたどり着けなかったので、そういう人も1から勉強をやり直しということになり、そうなると学習内容が大幅に変わることもあって6月検定には間に合わず、11月検定を目指さなければならなくなります。このように、従来の検定内容であれば不合格なら次回受け直せばよいで済みましたが、内容が大幅に難化の方向に変わるので、そうも行かなくなるのが苦しいところです。また、次回以降の難化の内容によっては今回、僕が取得した2級の評価も変わるかも知れませんが長くなるので、これは次回、今回の合格率が最終的に確定したところで書くことにします。
②と③につきましてはセットで考えたほうがよく、最近の日商簿記2級は「商難工易」の傾向にあり、今回もその例に漏れず僕も工業簿記で手応えを感じて点数を稼げたからこそ合格したという自覚があります。というのは商業簿記は仕訳などである程度暗記が通用するのに対し、工業簿記は計算力や流れを理解することが必要で暗記があまり通用せず、「商難工易」の出題内容にすることで暗記に頼った勉強法では絶対に合格しないような問題構成になっているように思います。ずっと昔の日商簿記2級は商業簿記で点数を稼ぎ、工業簿記は足切りに遭わない程度に点数を取るものとされてきましたが、いまは逆で工業簿記で点数を稼ぎ、商業簿記で足切りに遭わない程度に取るものとされています。というのも、工業簿記はずっと出題内容に変化がなく、問題を捻るパターンが限られているのに対し(2級の工業簿記は初学者を対象としているから)、商業簿記は以前に比べてずっと難化し、暗記だけは解けない応用力も問われるようになったので、相対的に工業簿記のほうが商業簿記に比べて易しく感じるのだろうと思います。たぶん、今回の合格率の低さは「工難商易」だった時代の勉強法をいまでもやっている商業高校や簿記の専門学校の存在もあるかも知れませんし、そういう感じで独学をやっている人も多いのかも知れません。そういう意味では大手の簿記の専門学校や出版社のほうが最新の出題傾向のトレンドを読んでいるので、そっちのほうで勉強をやったほうがいいのかなと思います。というわけで、今回の簿記検定をざっと振り返ってみましたが、やはりどうしても長くなり、全部を書ききることはできませんでした。来週、最終的な合格率が確定しますので、そのときに今日ここで書けなかったことを改めて書かせていただきたいと思います。
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