続いても、攻めるNHKの異色ドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」
甲斐さんご贔屓の怪優・オダギリジョーさんが、脚本・演出・編集を手がけられ
ご自身は「擬人化した警察犬」オリバー役を着ぐるみ姿で務めておられます(笑)
オダジョーさんは、長編映画初監督作品「ある船頭の話」で、数々の賞を受賞されたものの
「そういう人」というレッテルを貼られないようにと
全くテイストの違う、このドラマを作ろうと思われたそうだけど
「全ての人が『いいね』を押したり、面白いと言ったりする作品は、自分が作る必要がない
きっと、そういう作品には安心感があるんでしょうが
新しい試みや、価値観を変えるような驚きはないでしょう
自分がモノを作るというのは、世の中に対して、何かしら挑戦する必要のあるものにしたい」
…と話されている通り、ある意味「観る人を選ぶ」ドラマかも知れません
…って、主人公は、お酒とタバコをたしなむ女好きの男性…みたいな「犬」だし(笑)
オダジョーさんが当て書きなさったという登場人物…
まあ、池松壮亮さん演じる鑑識課警察犬係の警察官はともかく
隙あらば署内のトイレで、ぱっつんぱっつんの前髪を
更に、ぱっつんに切る女性警察官(麻生久美子さん)を始め
驚異的な確率で失踪者を発見する「スーパーボランティア」役の
佐藤浩市さんは、志茂田景樹さんみたいなファッションだし(笑)
基本的に「押忍!」しか言わない…結果的に何を言ってるのか判らないのに
ナゼか事件解決に結びつく手がかりをくれるホームレス(柄本明さん)や
突然「井之頭五郎」バリにグルメな独り言を胸の中で呟くヤクザの組長(松重豊さん)
などなど、全員クセが強過ぎますし…(笑)
でも、こういう異色のドラマを発表する際には
何かとチャレンジがしやすい「深夜枠」が割り振られる…というか
「深夜枠」だから、多少の自由が利くといった側面があると思うんだけど
…って、特に「鑑識課」の部屋のシーンは、課長役が岩松了さんじゃなく
國村隼さんなのが不思議なくらい「時効警察」のやり取りにクリソツだし(笑)
EGO-WRAPPIN'が、オープニングテーマとエンディングテーマを担当なさってるのは
「リバースエッジ~大川端探偵事務所」を彷彿させるしで
「深夜枠」の匂いがプンプンしているものの(笑)
オダジョーさんは、深夜枠やミニシアター、配信などで発表なさるのは
「どれも、しっくりし過ぎてしまうなと…
しっくり来るということは、悪く言うと『ありがち』な気がしたんですよ
一番想像しにくいのは、やっぱりNHKさんだったんですよね
脚本作りの時から、再生数を増やすために
『マスト』の事項が設けられることは、危険な流れだとも思います
僕は『いいね』の数や視聴者数だけで判断されない
もの作りの場を守って行くべきだと思う」と、おっしゃっていて
おそらく?オダジョーさんが出演オファーを出されたキャストの皆さんが
ほぼ全員、出演を快諾なさったというのも、オダジョーさんのお人柄はもちろん
そうした作品作りへの思いに賛同されたからじゃないかと…?
今回は3話で完結でしたが、是非また続編なり、スペシャルなりで復活させて頂きたいです♪
更に、NHKさんは、昨年のギャラクシー賞を受賞した5分間ドラマ
「光秀のスマホ」に続く第2弾「土方のスマホ」でも攻めの姿勢を披露(笑)
「もしも戦国武将がスマホを持っていたら」という設定で、全編スマホ画面上で展開して行く…
つまり、役者さんの顔は、ほとんど映らず
セリフを発する声とスマホを操作する手元のみ…という演出で
昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」の明智光秀をバックアップ?していたんだけど(笑)
今年は「青天を衝け」でもお馴染み、新撰組副長・土方歳三が、スマホを持っていたら…編
クスッと笑えるスタンプが登場するスマホ画面のみで、話が進行して行くのは同じでも
今回は…「地元のズッ友・近藤勇、沖田総司らと結成した剣豪グループ
『新撰組』の鬼の副長兼公式アカウントの『中の人』」としてスマホを駆使
「倒幕派のクソリプに立ち向かい、目指すは万バズ&公式マーク!」(笑)
「史上初!池田屋事件をライブ配信!」…という風に、パワーアップしておりました(笑)
全6話のタイトルも「武士だぜ!今日から俺は!!」「君の名は?新撰組だ!」
「待たせたな!お待たせしすぎたかも知れません!」(笑)
「変わる 変わるよ 時代は変わる」…といった感じだし(笑)
「御所デビューを果たす」とか「エゴサすると『半グレ集団』って出て来る」とか
「芹沢メンバーのパワハラと闇営業のスクープが炸裂!」
その「かわら版屋」の出した名刺に「ふみはる」と書いてあったりとか(笑)
史実に則って進行する中に、クスクス笑える部分が多々あり
「土方史上最も親しみやすい土方」というキャッチコピーにナットクです(笑)
その土方歳三役を務められたのは、窪田正孝さん
近藤勇役は、昨年の「明智光秀」に続いて、山田孝之さんでした♪
そうそう!岡田准一さんも、映画「燃えよ剣」で、土方歳三を演じておられますが
岡田さんといえば「スーパーひらパー兄さん」(笑)
…ということで、今回も「燃えよ剣」のパロディポスターが登場(笑)
本来の「燃えよ剣」のポスターでは、眼光鋭い岡田さんが
抜き身の刀を横向きに構えておられるんだけど
その左隣に並べられた「ひらパー版」のポスターは
本物のポスターから延びた刀の先に「剣先イカ」が刺さっているのを(笑)
グラサンを着けた土方さん(笑)が、顔をしかめながら
「真剣白羽取り」なさっているというモノで(笑)
「燃えよ剣」というタイトルと「時代を追うな。夢を追え。」というコピーに対し
「燃えよ剣先イカ」とのタイトルに「うわっ危な。箸を使え。」とのコピーが…(笑)
奥さんが、甲斐さんのラジオ番組に出した投稿に書いていたけど
ホントに、ジャニーズ事務所や映画会社からは
クレームが来ていないのか?心配になりますねぇ(笑)
ちなみに…昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」が
コロナ禍によって
2ヶ月半の放送休止を余儀なくされたために
「青天を衝け」は、異例の2月スタートとなった訳ですが、年内に完結することが発表され
三谷幸喜さん脚本、小栗旬さん主演の「鎌倉殿の13人」は
例年通り、来年1月から放送開始だそうですが
…ということは、小栗旬さんは現在放送中の「日本沈没」と
掛け持ちなさってるということなんでしょうか?(汗)