3月1日。モミィの幼稚園で保育参観があり、妻と2人で出かけた。
そして園児たちが演ずる劇「塔の上のラプンツェル」を見せてもらった。
今年に入ってから、家でモミィが「ラプンツェル」を口にしない日はなかった。
この日の「公演」のため、連日、園児たちは劇の猛練習を続けてきたそうだ。
だからわが家でも、毎日、モミィから「ラプンツェル」の話を聞かされていた。
その「ラプンツェル」を、園児30数人が1時間以上にわたって演じてくれたのである。
場所は幼稚園の講堂兼遊戯室で、親たちがビデオなどを構えて熱気ムンムンの中、
その劇は、先生のナレーションから始まって、いよいよ「開演」した。
「ラプンツェル」はご承知のようにグリム童話に出てくるお話である。
去年の春、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」で人気を呼んだ。
http://www.youtube.com/watch?v=IRt3zcz03aA
ストーリーを紹介すると…
大盗賊フリン・ライダーは、山奥の谷にそびえ立つ高い塔を見つける。
塔に入ったフリンは、髪が驚くほど長い不思議な少女ラプンツェルと出会う。
ラプンツェルは赤ん坊の時に魔女に誘拐されてこの塔に閉じ込められたのだ。
そして18年間、塔の中だけで生活をしてきたのである。
なぜ魔女は、赤ん坊だったラプンツェルを誘拐し、塔の中で育てたのか…?
それは、ラプンツェルの髪に魔力があり、その力を自分のものとするためだった。
そんなとき、盗賊フリン・ライダーが塔の中に入ってきたのをきっかけに、
ラプンツェルはフリンに頼み、外の世界へ出してもらい、冒険の旅に出た…
とまあ、こんな感じのストーリである。
園児たちが、ラプンツェルや、魔女や、「酒場のあらくれものたち」や、
衛兵や、ネズミたちや、その他いろんな役で何度も登場する。 可愛い!
モミィの仲良しでわが家に遊びにくる女児も多いので、
「あ、〇〇ちゃんやね」 「あれは…〇〇ちゃんかな?」と、
女の子がさまざまな役で登場するたびに、僕は横の妻にささやく。
5歳から18歳までのラプンツェルも、何人かの女児が交代で演じた。
そのうちの一人に、モミィが入っていた。
劇も後半に入ってきた時のこと…
魔女の命を受けてフリンとラプンツェルを追う兵士たち。
そして彼らに取り囲まれたフリンは、ラプンツェルを逃がし、
兵士たちと果敢に戦うのだが、ついに命が尽き果ててしまう。
このシーンのラプンツェルを、モミィが演じていたのである。
息絶えて横たわるフリンに駆け寄ったモミィ・ラプンツェルは、
魔法の髪の毛を使いながら、歌を歌ってフリンを生き返らせようとする。
それが、このシーンです。
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やがてフリンの生命が戻り、起き上がる…
↓
いや、ホント、感動的なシーンだったわ~ (爺バカ!)
まあ、劇はここからまだラストシーンに向けて続いていくのだが、
この、モミィがフリンに向かって歌うシーンは、胸にジンときた。
…というわけで、園児たちの1時間以上の熱演が終わり、
保護者の家族たち観客陣は、惜しみない拍手を送った。
思えば1年前、年少組の時に演じたのは「おむすびころりん」だった。
1年間でこんな長い物語を演じるところまでに園児たちは成長した。
モミィも、そんな園児たちに囲まれて着実に成長してきたんだなぁ…
そのことを、ほのぼのと感じたひとときだった。