昨日、モミィの幼稚園の卒園式が行われた。
思い起こせば2年前の4月、モミィは大阪北部の幼稚園に入園した。
そこで集団生活になじめず、発達障害などと診断された。
そのまま数ヶ月が経ったが、モミィは落ち込み続けていた。
そして夏休みに入った時、僕たち夫婦がモミィを引きとり、
9月の新学期から、今の幼稚園に通わせることにしたのである。
今の幼稚園は、長男(モミィのパパ)が通った幼稚園でもあった。
家庭環境が変わり、幼稚園が変わると、モミィは見事に変身した。
いい先生方やいいお友だちに恵まれたのだろう。
いつのまにか、「幼稚園大好き~っ子」 になっていた。
そして1年半の時を経て、晴れの卒園式の日を迎えたのだ。
理想的な形で卒園式を迎えることができて、本当に嬉しい。
さて今日は、きちんとした服装で出席しなければ…と、
久しぶりにスーツを引っ張り出し、ネクタイも選んだけれど、
ネクタイなどは退職後、めったに締めたことがなかったので、
ひょっとして結び方を忘れたんじゃないか…?
と、恐る恐る結び始めたら、手が勝手に動いてくれた。ホッ。
妻とふたりでモミィを連れて幼稚園に行き、いっしょに校庭に入った。
そこからモミィと分かれ、僕たちはスリッパに履き替えて2階へ上がった。
そこが卒園式の会場である。
やがて園児が一人ずつ、一礼をしながら入場してきた。
ぞろぞろと並んで入って来るのではなく、
一人ずつ、間(ま)をあけて入って来る。
今の園長先生は、30数年前、わが家の次男が幼稚園のときの、
担任の先生である。去年4月にここへ園長先生として来られた時、
むかし、保護者会の役員をしていた妻が、「あら~〇〇先生だわ」
と園長先生の旧姓を口にし、当時の記念写真を出してきたりした。
そんな馴染み深い園長先生から、園児ひとり一人が卒園証書を受け取った。
モミィも、卒園証書をしっかり受け取っていた。
園長先生の式辞では、32人の園児ひとり一人の名前を挙げ、
その子の幼稚園での心に残る思い出やエピソードを語られた。
通り一遍の式辞ではなく、先生方の温かい気持ちが伝わってきた。
そのあと、園児たちが壁を囲むように並んで、思い出の歌を歌った。
園児たちの歌声が流れると、会場はさらに華やいだ。
僕たち夫婦が座っているすぐそばにモミィがおり、間近で写真も撮れた。
左から2番目がモミィです。
最後に「卒園の歌」を合唱して、閉会となり、園児たちが退席した。
しばらく待った後、先生方の案内を受けて部屋(保育室)に入った。
そこで子どもたちが輪になり、担任の先生が真ん中に立っておられた。
それを、保護者たちがぐるりと取りまく。
担任の先生も、今日は凛々しい袴姿である。
(しっとりとした雰囲気の、お優しい先生です)
その先生から、園児たちひとり一人にお手紙が渡された。
担任の先生に握手をしてもらった。
その次には、今度は園児たちから1束ずつ、先生に花が贈られた。
先生は最後に「小学校でもがんばってね~」と園児たちにエールを送り、
僕たち保護者にも、丁寧な挨拶をされて、予定の全てが終了した。
30数年前、妻はこの幼稚園で2人の息子たちの入園式と卒園式に出た。
僕は、仕事の関係で、そのいずれの式にも出席したことがなかった。
それが、まさか30年以上後に…
僕たちが夫婦でこの幼稚園の卒園式に「親」として出席するとは…
夢にも思わなかった話である。
美空ひばりさんも「愛燦燦(さんさん)」で歌っておられましたが、
人生って 不思議なものですね~
去年、年少組だった時の担任の先生ともお別れを告げる。
いちおうこんな写真も…。 久々にネクタイを締めると、気持ちも引き締まる ?
帰宅して、卒業証書を示すモミィ。
1年半、よく頑張りました~。
次は小学校で、また頑張ってね。