日本中の人たちが、心を揺さぶられたに違いない。
そして、涙を流した人も多かったろう。 僕もその一人だった。
言うまでもなく、昨日のセンバツ高校野球開会式での選手宣誓である。
リアルタイムでは見られなかったが、昼にノーカットの宣誓シーンを見た。
あれだけの長い宣誓文を、一言一句、言い間違えることもなく、
堂々と、しかも気負わず切々と、自分たちの思いを訴えた石巻工の主将。
「主将」の力強い言葉は、深く深く、心の中に沁み込んでいった。
同じ 「シュショウ」 でも、どこか国の「首相」の、
ちっとも心に響かない言葉とはえらい違いだ。
先週の13日のブログで、石巻工の甲子園初出場が決まったことが嬉しくて、
昔の、石巻工の校庭でテントを張って一夜を過ごした時の思い出を書いた。
その2日後の15日、大会の組み合わせ抽選が行われた時、
開会式の選手宣誓が、抽選の結果、石巻工の選手に決まった。
出場するのは32校だから、実に32分の1の確率を当てたわけだ。
石巻工の監督が言ったように、まさに「神がかり」である。
僕はその日もブログをアップし、その幸運な出来事を書いた。
そして、昨日の阿部主将の選手宣誓である。
高校野球の歴史に残る選手宣誓であった。
これが被災地の復興への、大きな推進力になると信じている。
「首相」は、昨日の「主将」の言葉を、真剣に心に刻み込んでおいてほしい。