僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

死ぬまで生きるための生き方??

2009年11月22日 | 心と体と健康と

20歳で命を絶った高野悦子さんのことを考えていたら、こんなふうにも思う。
1969年から40年経った今でも生きているのは、もう十分長生きではないか、と。

40年前の自転車旅行の初日は、京都に下宿していた堀 一夫という友人宅に泊まった。
中学の同級生で、よく気が合い、仲の良い友人であった。 
彼は、当時京都工芸繊維大学 (いわゆる工繊) の学生だった。

「気をつけてな」  と、翌朝、旅立つ僕を見送ってくれた。

それから1年半後、堀は病死した。

昨日、ウオーキング中に、大阪・谷町筋の星光学院という私立高校の前を通った。
「ここが、堀が通っていた高校やで」  
と、僕は横を歩く妻に説明した。

彼が生きていたら、僕の人生も少しは変わっていたかもしれない…
そう思いながら、20歳余りの若さで世を去った彼を偲んだ。

そんなことも重なって、昨日は、自分は長生きなんだなぁ、という感慨に浸った。
これまで、そんなことは、思いもしなかったことなんだけれど。

  ………………………………………………………………………………

そうして、僕は今も、せっせと生き続けている。
辛い耳鳴りに悩まされる日々だけど、まさか死んでしまうわけにもいかない。
どうせ死ぬまでは生きなければしょうがないんだもんね。 

モンダイは、その生き方ですが…

先日、午前中に月一度の病院の診察に出かけた。 (耳鳴りとはまた別の病院です)

不整脈の薬の効き具合や、血液をサラサラにする薬ワーファリンの効き具合。
ガンマGTPとかの検査や、糖尿病、尿酸値の数値などの血液検査が主である。

血液検査の後、約1時間ほど待ってから、名前を呼ばれて診察室に入る。
「どうですか、不整脈のほうは…?」 と、お医者さん。
「薬の調整がうまくいっているようで、あまり出ません」 と、僕は答える。
実際、薬が安定的に効いてくれているから、アルゼンチンにも行けたのである。

この抗不整脈薬のシベノールという薬だが、本来は1日3錠飲む薬である。
しかし、僕の体質では、3錠どころか2錠でも、この薬は効き過ぎるらしい。
「薬の血中濃度が上がっています」 と医師に言われて、へぇ、そうかと思った。

薬が効きすぎると、別の不整脈が出るのである。
そこで一日1錠にしたら、今度は、以前からの不整脈(心房細動)が出る。
一日1錠では、さすがに薬の効きが悪いのだ。 難儀ですわ~。

そんなことで、僕は今、偶数日には朝晩2錠。 奇数日には、昼1錠。
そんな飲み方をして、コントロールしている。
だから、ややこしい。
退職してから、ただでさえ日にちや曜日がわからなくなっているのに、
いちいち、今日は何日で薬は何錠や…? とメモしたり、記憶したり。
やれやれ…。

…で、その日は午前中を病院で費やし、昼に帰宅した。
昼食を取って、しばらくして、今度はフィットネスクラブの 「コスパ」 へ行った。

ロッカーで着替えて、Tシャツと短パンになってジムの中へ入る。
「お腹」 「腰」 「太もも」 「ふくらはぎ」 「上腕」 「肩」 …
それぞれのマシンに、どこの筋肉を鍛えるのかをわかりやすく書いてある。

しかし、多くの人たちが使っているのはランニングやウオーキングマシンだ。
「お1人30分以内でお願いします」 と書かれている。 それだけ人気がある。
たいてい、ここは混んでいるのだけれど、僕は使わない。
ふだん外を走ったり歩いたりしているので、ここへ来てまでねぇ…。
お金を払ってまで走ったり歩いたりするというのは、どうも抵抗がある。
それに、屋内を走っていても、すぐに退屈しそうだ。

筋力トレーニングをひと通りして、そのあと、ストレッチコーナーで体をほぐす。

そして、ロッカーに戻り、水着とキャップ姿になって次はプールへ行く。

「水中ウオーキング」 のコースで、ざぶざぶ水を切りながら歩く。
コスパに通い始めて20日ほどになるが、プールにも4、5回行った。
行くたびに、歩く時間より、泳ぐ時間が増えてきたのはうれしいことである。

歩くコースのとなりが 「途中で休憩しながら泳ぐコース」 である。
そこへ入って、泳ぐ…というより、バシャバシャと水しぶきを上げる。
まあ、似たり寄ったりの人ばかりだから、恥ずかしくもない。
平泳ぎ (というよりカエル泳ぎ) なら、なんとか25メートル休まずに泳げた。
クロール (のつもり) は、途中で1、2回は休憩しなければならない。

それでも、頑張る。 クロールはいい運動になる。 運動になりすぎるほどだ。
あまりゼイゼイハアハアになるまで無理すると、心拍が乱れる。 心房細動が出る。
これには十分注意しなければならない。 なにせ毎日不整脈の薬を飲んでいるのだ。

プールで泳ぎながら、ふと自分の腕を見ると…

今日の朝、病院での採血の後に貼られた丸い大きな絆創膏が腕に付いたままだった。
不整脈からの脳梗塞を防止するワーファリンを飲んでいるので、血液が固まりにくい。
だから、採血のあとの絆創膏も、通常のものの倍ぐらいの大きさがある。

「そうか。 今日は、朝に病院へ行ったんだった」 と、気がついた。

プールの中では僕は高揚して、すっかりアスリート気分になっていたのだが…
腕に貼り付いたままの絆創膏を見て、何だか、かくんと気勢がそがれてしまった

 

 

 

 

 

 

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10 コメント

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60歳の原典 (アナザービートル)
2009-11-22 10:50:36
人間それぞれに肉体面でも弱点があるから、
少しくらいの(?)弱点は気にしないで下さいよ。十分にやれるのだから、アスリート気分で結構ですよ。 松井も身体の悪いところはあるし、ひとそれぞれに持ってますよ。
 ただイチローは別のような気がします。
スーパーマンみたいなものです。
(でも俳優スーパーマンの末路は気の毒だったので、イチローも気をつけてほしい)
 肉体の弱点は転ばぬ先の杖と思いご自愛し、頑張って下さい。決してプラス思考を勧めているわけではありません。事実ですよ。まだまだやってくださいよ。60歳の原典となって。
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くれぐれも (コバヤシ)
2009-11-22 12:46:23
薬のコントロールは、めんどくさいと思いますが、フィットネスをがんばっているときは注意深くハートの声をきいてくださいね。

私は、最近、また膝の調子が悪いんです。なのでトレーニングはぼちぼちいきます。

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精神力 (yukari)
2009-11-22 14:28:15
ここ数日、またやっかいな耳鳴りがうるさくてうんざりです。でも、命に関わる病気では、ないしご友人のようにご自身の意に反して、早くに逝去なされた方を思うと、これくらいでへこんではあかん!と思いますが、、うるさいですね
そうですか、お薬の飲み方にも注意しなければならないんですね。
でも、のんさんはとても精神力が強いと思います。尊敬です。
私なら、怖がって何も出来なくなってしまいそうです。。やはり、根からの冒険家・旅行家で好奇心も旺盛なんですね~。
私も初心にもどって?がんばりますのんさんも、お体に気をつけてくださいね。
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60歳の原典! 恐れ多い… (アナザービートルさんへ)
2009-11-24 06:43:59
まあ、弱点ばっかりの僕ですけど、気にしすぎるのもよくありませんよね。
調子のいいときに限って落とし穴が待っていると言いますから、「弱点」を「ほどよいブレーキ」と考えて、自分の体力に合った運動を続けることが大切だと承りました。
転ばぬ先の杖ですね。…転ばぬ先の杖。 昔の人はいいことを言いましたね~。

ところで、60歳の原典ですか…? あははは。
とても原典にはなれません。 60歳の点々、ぐらいでしょうか。 
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ハートの声 (コバヤシ君へ)
2009-11-24 06:45:56
一番最近に行ったコスパのプールで、クロールの25メートルを休まずに泳げました。
しかし、ゴールにたどり着いた後しばらくは、息が上がり、心臓が飛び出しそうで、今にも心房細動が暴れ出しそうでビビりました。
無理は禁物ですね。ついつい調子に乗るタイプだから…
ハートの声を聞くことを忘れないようにします。

コバヤシ君も、行け行けドンドンだから、無理しないでね。
膝の不調はやっかいですが、「ぼちぼちいきなはれ」という信号でしょう。
僕も、ぼちぼちいきますので。
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精神力、ありまへん (yukari さんへ)
2009-11-24 06:48:55
耳鳴りも歳月と共に慣れて、音も気にならなくなる…というのは甘い観測でした。
僕も最近、また音がきつくなったというか、高くなっています。
yukari さんも耳鳴りに波があるのですね。 ほんと、うるさい時はうんざりしますよね。命に関わらなくても、それ以上の苦痛が現に存在するわけで、耳鳴りはその代表例ではないでしょうか。

僕も、yukari さんに言っていただけるような強い精神力があればいいのですが、現実にはなかなかねぇ。あきまへんわ。自分の努力でどうすることもできないのが口惜しいです。

お互いに、何とかへこまず、前向きの姿勢を保って生きていきたいですね。
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耳鳴り封じ--? (アナザービートル)
2009-11-24 09:34:57
今年五月ごろ和泉市近郊で耳鳴り封じの寺を車で走っている時に見つけたので
http://izuminokuni.town-web.net/modules/meishozue_03/index.php?content_id=22
家内と行きかけたのですが、途中狭い道に入り込み行けなかったのですよ。まあ、こんなことで耳鳴りが治る訳も--とも思いしぶしぶ帰りましたが、ノンさんYukariさんの大変さがわかるので、言葉もありませんが、どうか凌いで行って下さい。
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初耳 (yukari)
2009-11-24 19:20:31
ほんとに、沈みがちになりますが、なんとか前向きで生きていきたいです!
アナザービートルさんご紹介のお寺!
初耳ですわ~耳鳴り封じのお寺なんて~。
機会があれば行ってみたいですね。
信じるものは救われる?!ですね。
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耳鳴り封じ! (アナザービートルさんへ)
2009-11-25 07:54:03
西福寺というのですね。
カミナリを封じるお寺、とありました。
お寺のある地名が「桑原町」というのも面白いですね。

耳鳴りなどの耳病平癒を祈願するために多くの人々がおまいりする、とのこと。
せっかくご紹介いただいたのですから、近々、自転車で走ってみようと思います。
yukariさんがおっしゃったように「信じるものは救われる」の言葉を信じたいですね。
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…ということで (yukari さんへ)
2009-11-25 07:57:33
一度、その耳鳴り封じのお寺に行ってみようと思います。
小林製薬の「ナリピタン」より、いいと思いますよ(笑)。
おまいりをしたら、心が洗われることは間違いないでしょうしね。
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