健康と体力と、わずかな社交力を維持するために…
スポーツクラブのコスパへはなるべく休まず行くようにしている。
休館日と土・日を除き、午前10時頃から2、3時間身体を動かす。
そしてそこで知り合った人たちと、いろんな会話を交わす。
特に水泳は、運動としては理想的だと言われているので、
コスパへ行った時は、まずプールで1時間ほど泳ぎ、
そのあと一風呂浴びてジムへ行き、念入りにストレッチをし、
最後にいくつかの筋トレをするが、汗をかかない程度にしておく。
(あくまでも無理は禁物ですから…)
ジムにはウォーキングマシンもあるが、これは苦手である。
当然、歩いても前に進まないし、景色も変わらず、退屈する。
だから歩くのは外。町並みや野山の風景を楽しんで歩くのがいい。
昨日は朝8時から約7時間(約30㌔)、サイクルロードを歩き、
途中、昔のランニング仲間2人と、久しぶりに出会ったりした。
2人とも僕とよく似た年齢だが、まだ走っているのはすごいなぁ。
僕は近頃、心房細動が出やすくなっていることもあって、
走るのは控えている(あのね、走ってもいいからお酒を控えなさ~い)。
さて、この間、コスパのプールでこんなことがあった。
僕が泳いでいると、後ろに普段あまり見かけない女性が泳いでいた。
僕が壁でターンしてまた泳ぐと、その女性がどんどん近づいてきた。
次の壁についたとき、振り返るとすぐそこまで泳いできてる。
そこで僕はその人に「どうぞ、先に言ってください」と言うと、
「はい。ありがとうね」と言い、ザザーっと泳いで行った。
僕は時々疲れて休憩するけれど、その人はずっと泳いでいる。
しかし、今チラッとみたら、かなりのお年のように見えた。
水泳帽にゴーグル姿なので、はっきりとはわからないが…。
またその人のあとを泳ぎ、何往復かしているうちに、
またまた追いつかれて「どうぞ、お先に」と言った。
その時、女性は「いえいえ、あなたがお先にどうぞ」
と言うので、「僕はしんどいので休憩ですわ」と言ったら、
「まぁ、お若いのに、そんなぁ…」とゴーグルを外し、
「あたしなんか、もう83歳ですよ」と言ったのである。
「は…? 83歳…で・す・か…?」
「そう、昭和7年生まれです」
「へぇ~?」と、僕は感心するばかり。
そこへ、顔見知りの男性が泳ぎ着いてきた。
僕らの間に入り「何のお話をしているの?」とニコニコ。
僕が「この方、83歳なんですって」と言ったら、男性は
「ええ~っ、お元気ですね~。私より一回り上ですがな」
その男性は、昭和19年生まれの71歳だと言った。
すると83歳の(お婆ちゃん…とは言ってはいけない)女性は、
僕に向かって、「あなたは何年生まれ?」と聞くのである。
昭和24年ですけど…と答えたら、その女性は、
「あぁ、私も『昭和24年生まれ』と言うてみたいわぁ!」
と天井を仰ぎながら朗々と言い、しかしそのあと、
「いや、昭和24年は贅沢やな。昭和19年ぐらいかなぁ」
と、ひとしきり独り言を叫んでおられた。
そして「ではお先に」とまた柔軟なフォームで泳ぎ始めた。
それを見ていた昭和19年生まれのおっちゃんはつぶやいた。
「ふ~む、元気な83歳やなぁ。ワシら、負けてるがな」
うんうん…と、僕はその言葉に何度も頷いた。
以前、ある本を読んでいたら、
日常的に水泳をしている人は、していない人より、
約7年、長生きするというデータがある、と書かれていた。
83歳でもメチャ元気に泳いでいるその女の人を見たら、
その話もなるほどなぁ…と思わずにはいられない。
そこで僕は、突然、亀を思い出した。
亀は「万年」と言われるほどの長寿である。
では、亀がなんで長生きなのか…?
これは、僕が思うに…
亀は陸の上を歩いたり、水の中を泳いだりしているわけで、
つまり、人間も陸だけでなく、泳ぐ習慣も身につけたら、
亀と同様に長生きする…ということではないのか?
…という珍説をひねり出したのである。
つまり、人間も、陸を歩いたり水中を泳いだりしていると、
亀さんのように、長生きしまっせ~ということなのである。
よう知りませんけど…。
* ところで…本当のところ、亀は何歳まで生きるのか?
普通の亀は30年~50年というのが定説ですが、
種類によっては100年以上生きるのもいるそうです。
ユーチューブにはこんなのもありました。 ↓