梅木よしてる徒然日記

人生60歳代からが黄金の時代だとか、我が家は黄金の人生??悪戦苦闘の人生ですが、黄金の人生を目指しています。

布施

2014-06-25 16:58:24 | Weblog
菩提寺の総代長を仰せつかっている関係で、曹洞宗のお寺でありがたいお話を聞く機会が増えました。
総代長の器ではもありませんし、迷い多き人間ですので、できるだけ参加して、心迷わないようにしたいと思います。
感動したお話のおすそわけです。
東日本大震災の折、曹洞宗のお坊さんたちが支援のため被災地に駆け付けた時、支援物資を積んだトラックの前の人の眼は「早く食べ物をくれ」と訴えていました。
お坊さんたちは、その最前列に5~6歳の女の子が並んでいることに気が付きました、かわいらしい服が汚れ、寒さで震えています。
「荷台の中に、お菓子があるはずだ、はやくさがして!」
「了解!」
並んでいる人に待ってもらい、菓子袋を探し出し、
「何もたべていんでしょ、これ全部食べていいよ。」
と彼女に差し出しました。
女の子は目を輝かせて菓子袋を受け取り、手を袋の中に入れて食べようとした。
その時ハッとした様子で手を止めました。
そしてグルッと後ろを振り返って周りの人々を見回し、袋の中を覗き込み、そして後ろを向くと、大人たちにお菓子を渡し始めました。
「はい、どうぞ」
「あつ、ありがとう」
周りにいた大人たちに渡し終え、最後に袋の中に残った一粒をパクッと口に入れ、
「美味しい、ありがとう!」
とお礼を言いました。
ギリギリに直面すると、人は自分のことで精一杯になってしまいます。
この女の子は、菩薩のあり方をしめしてくれましたが、きっとその父母が、祖父母が教えていたのです。
「美味しいものはみんなで分けるんだよ。」と何代にもわたって大切な教えを伝えてきたのです。
素直で純粋な心を持った彼女は、いつも実践していたのでしょう。
布施とは、分かち合う生き方です。
皆、幸せになるよう分かち合う実践行です。


今日も、いろんな素晴らしいお話に感謝した一日でしたが、ここ最近大洲市の国道197号線で続けて重大交通事故が発生しています。
一昨日の朝の事故は、とうとう死者まで出てしまいました。
家族、親族関係者も悲しませることになります。
暑さで頭ももうろうとなる時があるかもしれませんが、お互い気を引き締めて交通事故を起こさない。交通事故にあわないよう気を付けましょう。
合掌