ねえ、レッド。
君の、こういう言葉を見るたび、聞くたび。
とてもせつない気持ちになる。
どれほど逢いたくても。
どれほど触れたくても。
どれほど、その声を聞きたくても。
この手に無い、招待状。
そこにいない人にまで、届けと願って君が歌うのは分かってる。
あの雨の中、
私はそんな君をこの目で見たから。
覚えてるから。
でも、どうしても。
せつなさだけが、増してくるんだ。
おかしいよね。
おかしいよね。
行けないライブの方が多いのに。
東京ドームには、「おいで」って言ってもらえたのに。
贅沢な私が、ここにいる。
足りない、んじゃない。
君を追い求め始めた頃に比べたら。
はるかに比べ物にならないくらい、
君の声も姿も笑顔も、手元に残ってる。
過ぎていった時間よりも。
この瞬間の君に、逢いたい。
そう願う私がいるだけ。
ねえ、のどはもう大丈夫なんだよね。
気持ちも、フル充電だよね。
あとは思いっきり、君は、解き放つだけだね。
私ね。
君が歌う、その姿は見れないけど。
すぐそばまで、行くから。
逢えない分。
誰より、君を想うから。
君が眺めるだろう空の色を、私もまた、仰ぐから。
アリーナツアーの始まりの瞬間から、
年が明けて、最初に「終わる」その瞬間まで。
君が君で、歌い続けられますように。
悔いが残りませんように。
君の声が、想いが、
逢いに行けない、たくさんの人のもとへ届きますように。
君の愛が、すべての人の胸で輝きますように。
今はただ。
切に、願って。