すばるに恋して∞に堕ちて

新たに。また1から始めてみようかと。

ひな祭り。

2015-03-03 23:49:40 | 日記
今年は娘たちのお雛様を出せなくて。
←出す時期に夫とひと悶着あったから(笑)

出すのも片づけるのも10分で終わる、私の小さなお雛様だけのひな祭り。

だけど、当日になったら。
なんだか、やっぱり、そわそわして。



毎年の恒例、「おこしもの」だけ作ってみました。

米粉を熱湯で練って、木型でおこして、蒸すだけの単純かつ素朴なもので。
砂糖醤油で頂くのが一般的、なのかな?
朝食や小腹が空いた時のおやつに、この時期にはいつも家にあったな。

もっとも。
母の手作りじゃなくて。
親戚の和菓子屋から届く、美味しいやつだったのに。
うんと子供の頃には、あまり、その有難味が分かってなくて。
母に「おこしもの」食べときなって言われた日には、
少々うんざりしてたような(笑)

そんな思い出もあったり・・・。

娘たちのお雛様。

変な意地張ってないで、
夫に頼んででも、ちゃんと出せばよかったかな。

川を渡ってしまった父と母は、
もしかしたら見たかったかもしれないな、って。

ちょっとだけ。
親不孝した気分でもあります。

お父さん、お母さん。
お姫たちは、この春、大学を卒業するよ。
自分の足で歩きはじめる一歩目を、
見守ってやっててね。

あのお雛様を買いに行くとき。

ぴーちゃんは肺炎で入院してて。
私は一緒に行けなくて。

勝手に買いに行った!って。
私、ずいぶん怒ったこと思い出すんだよ。

届いたお雛様は、
それこそ、どこに置くんだよ!ってくらいのもので。
姑に嫌味も言われたけど。

今ならわかるよ。

あれは、最大限の、孫への、お父さんの不器用な愛情だったんだなって。

ひいては。
小さなお雛様しか持ってなかった私への、
せめてもの思いだったんだなって。

馬鹿だね。

素直な娘じゃなくて、ごめん。

お母さん。

ホントは。今年も見たかったよね。

ぶつぶつ言いながら。大学芋作って持ってきて。
ウチの玄関先で、
「今年も出たねぇ、これはじいちゃんが気張ったからねぇ」って笑うあなたの顔、
なんとなく思い出してるよ。

お父さんと二人。

幸せ?