桜の開花が告げられたというのに。
なんだ、この寒さはっ!
なんだ、この強風はっ!
お布団から出られないじゃないかっ!(笑)
そんな母をしり目に。
娘たちは、それぞれにお出かけで忙しいようです。
昨夜帰ってくるはずの次女は、オールで朝帰りで朝風呂でそのままベッドへ。
ちょうどお昼にのっそり起きてきたかと思えば、
そのまま出掛けようとするので、
「ちょっと待て!」とつかまえて。
とりあえず受け取った袴のお写真が、こちら。
珍しくピンクを選んできました。
上の淡い感じは好きそうだなと思いましたが。
彼女の普段のチョイスだったら、ブルー系を選んでくるものとばっかり(笑)
体つきが細いせいか。
何を着ても、着せられてる感がぬぐえなくて。
服を選ぶときには、本当に時間のかかるコで。
娘たちを身ごもったと知った当初。
「双子ですね」と告げられていたのに。
母子手帳貰って、腹帯まで済ませたところの検診で。
「もうひとり居ますね」って告げられて。
どこから湧いて出たんだ、
どこに隠れてたんだ!って。
父も母も驚いたもんだったけど。
遅れてきたコは、彼女だったんだよね、きっとね。
帝王切開で生むと決めて。
手術の前日の検診で。
「ひとり、とても小さいから。未熟児センターも覚悟してくださいね」って。
院長先生に言われて。
ふたを開けてみたら。
2060g。
ぎりぎり保育器でなんとかいけそうだって、母の手に残った子。
退院前日、ようやく保育器を出られて。
一緒にお家に帰ってこれた彼女。
小さくて、軽くて、泣き虫で。
ミルク飲んでは吐いて、吐いてお腹が空くからまた泣いて。
飲むけど吐いて、また泣いて。
何cc飲んだか、やたらと数字が気になって気になって。
それだけでノイローゼになりそうだった母は。
ある時から、あなたにだけ哺乳瓶でミルクをあげることをやめて、
母乳だけにしたんだっけ。
他の二人がきっちり作った分だけ飲む子たちだったから、
余計に目立ったんだよねぇ。
母乳は一回一回ローテーションで。
出来れば平等にって思ってたから変にがんばっちゃって。
今思えば。
身体が小さいんだから、他の子と同じように飲めるわけはなくて。
でも、そんなこと分からないくらい、
母は、あなたを「大きく」することに必死になってた。
今だって、食欲にはムラがあって。
食べる量だって少なくて。
なのに。背だけは、他の二人よりも少しだけ伸びて「大きく」なった。
人見知りが激しくて。
母が1m離れただけでも大泣きになってたのが懐かしいくらい。
今は母から離れようとしてる。
当たり前のことがさびしいのは。
それが3倍になっているからで。
今だけ。
今だけ、ね。
ちょっとだけ。
昔を懐かしんでみました。