殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

続・同居論

2022年09月30日 10時02分19秒 | 前向き論
『庭に咲いてる白い彼岸花』


前回の記事、『同居論』で、しおやさんからご質問をいただいた。

私にとって面白い質問だったので、記事にさせていただくことにした。


①義理姉さんの昼ごはんは?

ご存知の通り、うちには嫁いだ小姑が毎日帰ってくる。

我々と同じ年に結婚して以来42年間、隣市からせっせと通う日課は変わらない。

彼女が結婚と同時に、家業の事務をするようになって以来の習慣である。


第1期同居の頃は、朝7時半に来て夕方6時半まで居たので

昼食どころか夕食も実家で済ませていた。

彼女の一人息子も、小さい頃は一緒だった。

そして帰りには、彼女の夫の夕食をテイクアウト。

そうすればギリギリまで実家に居られるというわけだ。

ちなみに毎週金曜から日曜の夜までは、息子と二人で実家に泊まるので人数が増えた。


平日の昼と夕、そして週末の接待は十数年続いた。

私は途中で家出したので、全てを見たわけではないが

彼女の息子が部活や塾通いをする年頃になると、母親の実家には目もくれなくなり

週末の連泊だけは無くなったようだ。


そのまま、さらに十数年が経過。

50才を過ぎた義姉は、父親の会社から給料が出なくなったので

老人ホームの給食調理員として働き始めた。

早朝から昼過ぎまでの勤務なので、仕事が終わったその足で実家を訪れ

昼ごはんを食べて夕方まで過ごしていた。


それから2年後だったか、我々が第2期の同居を始めた。

義姉の習慣はそのままで、夕食のテイクアウトも徐々に再開された。

外で働いて苦労をしている娘を、手ぶらで帰したくない義母の親心と

どうせたくさん作るんだから、やるやらないで揉めるのはバカバカしく

義姉夫婦の食べる分ぐらい、あげても知れているという私の適当心によるものだ。


さらに数年後、職場のシフトが変わり、義姉は9時から2時までの勤務になった。

昼食を職場で食べるようになったので、夕食のテイクアウトは続いていたものの

義姉が実家で昼ごはんを食べる習慣はここで初めて終了。


しかし同じ頃、義姉の夫がパーキンソン病になり

庭の離れで生活していた彼女の舅と姑が寝付いた。

義姉は実家で昼ごはんは食べないが、夫婦と義理親4人分の夕食を持ち帰るようになった。

つまり、テイクアウトは倍増。

病人を抱えて働く娘を不憫に思う義母の母心と

2人分も4人分もたいして変わらんという私のアバウト心によるものだ。


さらにパーキンソン病で役に立たない義兄の代わりに

毎日来て両親の世話をしてくれる叔父さんの分が追加された。

そして叔父さんには奥さんがいるから、その人の分も必要になった。


こうなりゃもう、ヤケよ。

もちろん作るのは私で、費用もうちら夫婦の家計から。

他の誰が出してくれるというのだ。

が、食べるのは病人と老人、たいした量がいるわけではない。

自分が病院の厨房で培った実力が発揮できる自己満足で、けっこう楽しんでいた。


喜ばれただろうって?

毎日帰って来る小姑を甘く見ちゃいかんよ。

全部、義姉が作ったことになっとりますがな。

同居ってね、感謝されたいなんて思ったら自滅するよ。

黒子になり切る覚悟が大事。

それができない人は、同居しちゃいけないの。

プライドがズタズタになりっぱなしで病気になっちゃうから。


そのまま、また数年。

義姉の舅と姑が1年おきに亡くなり、叔父さんも来なくなったので

夕飯のテイクアウトは一旦終了。

現在、義姉は仕事を辞め、病気の進んだ彼女の夫に付いている時間を増やした。

時々、道で倒れて動けなくなるので、近所に迷惑がかかるからである。


それでも午後1時から3時までは、毎日来る。

夕飯のテイクアウトは、こちらが多めに作った時や珍しげな献立の日に時々。

義姉の里帰りは42年前と変わらず鬱陶しいが

実家の滞在時間が短縮され、その上、食事を出さなくてよくなったのは

何だか開放感がある。

不運に慣れた人間は、小さなことでも喜べるようになるものよ。



②リフレッシュの方法は?

月に一度あるか無いかだけど、友だちとの女子会。

昨夜も行った。

ただし、出かけさえすりゃあいいというわけにはいかん。

リフレッシュ効果を狙うには条件がある。

短時間であることと、本当に好きな少人数のメンバーであること。

だからマミちゃん、モンちゃんと3人で過ごす2〜3時間が最高。

楽しかった。


遠出、あるいは長時間、留守にするのはあかん。

ごはんの支度をして出ないといけないでしょ。

男どもは外食させられても、家に居る義母はそうはいかない。

出かける前に急いで家事をして、料理までしてたら疲れる。

で、帰ったら留守中の家事が溜まっとる。

出かける前後がしんどいから、リフレッシュどころかストレス。


メンバーはすごく大事。

苦労話や自慢話の独演会を聴講するだけだったり、大人数で騒がしいとくたびれる。

だから、幼馴染みのマミちゃんとモンちゃん限定。

あの二人は、愚痴とおしゃべりを混同しない大人の女。

だから楽しい。


約束して、その日が来るのを待つ…

その間の楽しさも、リフレッシュになっているかも。

そしてその日が来たら

「おいしいね!」、「楽しいね!」、「次はいつにする?」

そんな他愛の無いことを話すだけで幸せになり

しぼんだ細胞の一つ一つが水分や栄養を得て膨らんでいくような気がする。

いい友だちに恵まれた幸運に、感謝するしかない。


いつも気持ち良く出してくれ、メンバーの送迎を引き受けたり

彼女らに優しい言葉をかけてくれる夫や息子たちの気持ちもありがたい。

この家族を与えられた幸運を噛みしめる。

が、この家族の素は義母なんだから、乗りかかった船…

最後まで面倒見るわよ。

だから他の人には、うっかり船に乗りかかりなさんな…と言ってるわけ。


それからなんと言っても、このブログね。

書くのも楽しいけど、皆様の優しいコメントがありがたくてね。

幸せを感じるわ。

いつも本当にありがとうございます。



③一階に義姉さんがいては、睡眠不足解消の昼寝もおちおちできないのでは?

昼寝はしません。

うっかり昼に寝たら、夜8時半に寝られなくなるので

生活リズムが崩れて翌日がしんどくなるから起きてます。


たとえ昼寝をしたとしても、誰か家に来たり電話が鳴ったり

用事で義母に呼ばれたりで寝られません。

特に来客は私が出るしかないので、二階で寝ていたら

階段を降りて門まで走るのに消耗します。

玄関脇の居間に陣取る義母は、耳が遠くて玄関チャイムの音が聞こえないと主張しますが

犬が吠えるので、わからんわけがないのです。

座ったまま立ち上がりたくないので、耳のせいにしていると思います。


それでも昼寝をするとなった場合、義姉は気になりません。

静かなだけ、義母よりまだマシです。



あ〜あ、好き勝手しゃべらせてもらったわ。

ありがとさ〜ん!
コメント (10)
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