今月6日までのはずだった実家の母サチコの入院期間が
私の強い希望で延長されたことはお話しした。
「予定通り退院しますか?それとも延長しますか?」
病院の相談員に電話でたずねられ、一も二もなく延長を希望した私。
「今退院したら、“入院しとけばよかった”と言って必ず泣く」
そう言って頼み込んだ。
実際、そうなのだ。
置かれた境遇が常に不満で
前に戻りたがったり、別の新しい環境を執拗に望む…それがサチコ。
その時に決まったのは入院の延長だけで、日程は未定のままだったが
延長の措置はすぐに取られ、サチコは個室から大部屋へ移動。
「何で私が4人部屋へ行かんといけんの?!」
えらく憤慨してナースセンターの公衆電話から電話をかけてきたが
「さあね」
と答えておく。
対サチコ対策なのか、それとも方針を変えたのか
昨年夏の入院と違って今回は、電話が1分弱で切れるようになった。
電話をかけるために介護士からもらう10円玉の枚数を
制限されているらしい。
さらに1日3回までだった電話の回数が、2回に減少しているみたい。
よって、のらりくらりしていたら終わるのだ。
携帯電話の方は持って行かなかったので、今回は安心。
精神病院の性質上、入院当初は病院で預かり
医師の判断で患者に返還されるという携帯は
前回の入院で心配のタネだった。
自制心の無い電話魔サチコに返されたら最後
携帯に入っている人たちに電話をかけまくって
多大な迷惑をかけるのは決定的だからである。
結局は退院までの3ヶ月間、返されることは無かったが
私はいつ返されるのか、ずっとヒヤヒヤしていた。
あんな思いは二度とゴメンだ。
今回は入院の朝、迎えに行ったら例のごとくまだ寝ていたので
起こして身支度をさせるドサクサに紛れ
サチコの携帯を家に置いて出ることに成功。
病院へ持って行かなければ、彼女が携帯を手にする可能性はゼロだ。
そのまま入院したサチコ、やはり最初のうちは
「帰りたい」と電話がかかっていた。
が、大部屋に移動して話し相手ができたからか、日を追って落ち着き
「春まで入院したかったけど、今月の末までは置いてくれるらしい」
電話でそう言ってきた。
こいつぁ〜春から縁起がいいぜ!
となると、この隙に羽を伸ばしたい私。
期限付きとはいえ、せっかく得た自由だ。
遊びの予定を入れないでどうする。
その前にまず、昨年11月から約束していたAさんとの
新年会が控えている。
私を介してAさんと親しくなった、同級生のマミちゃん
モンちゃん、テルちゃんと5人でランチだ。
けれどもAさんは大晦日に滞在先の東京で倒れ
今も東京の病院へ入院中のため、新年会どころではない。
70才の大台に乗ると、色々あるのよね。
救いは、彼女が東京とこちらの二拠点生活なので
世話をしてくれる仲間が周囲にいることだ。
それにAさんは、モンちゃんが町を出たことを知らない。
たとえ彼女が元気で新年会ができたとしても
モンちゃん不在の理由は伝えなければならない。
家出ホヤホヤの今は話を拡げたくないので
会わずに済んで良かったかも。
同じ理由により、テルちゃんに会うのもはばかられる。
新年会中止の知らせを残念がったテルちゃんは
マミちゃん、モンちゃん、私の4人で遊びたい様子だったが
モンちゃんが来ないのは明らか。
事情を説明する羽目になると、困るではないか。
テルちゃんは人の秘密をしゃべる子ではないが
ひとたび他の誰かに話したら、一人、また一人と話が拡がる可能性が出る。
モンちゃんの身の安全のため、この話を知っているのは
仲良し同級生で結成する5人会だけにとどめておきたい。
去年からユリちゃんに内緒で
我々とランチに行くようになったユリ寺の料理仲間
梶田さんも同じく。
彼女は12月、オーストラリアに住む娘さんの所へ行っていたので
モンちゃんの件は知らない。
「1月に帰ったら、マミちゃんとモンちゃんを誘って
ランチに行きましょう」
そう言って機上の人となったが、帰国はまだ。
モンちゃんの安全が確立するまでは、会わない方がいいように思う。
5人会のメンバーとしてモンちゃんの出奔を知るマミちゃんは
今もずっと心配している。
しかしモンちゃんが少しずつ話してくれて色々と知った私は
彼女からあれこれたずねられるのも話すのも、やっぱりはばかられる。
転勤から家を出るまでのプロセスは
相談した市の人権センターが主導してくれたことや
離婚手続きもそちらに任せていることなど
モンちゃんが命懸けで使った裏技とも言える手段を話したら
マミちゃんはおそらく安心する。
けれどもそれは、モンちゃんの口から話すことだと思う。
モンちゃんは人権センターが乗り出すほど苦しんでいたのであり
そこまでとは気がつかなかった私は、ひたすら辛い。
気がついたからといって何かしてやれるわけではないが
薄い餞別ぐらいは渡せたではないか。
そんなわけで、今は数少ない友だちと
会うわけにいかなくなっている。
その少ない友だちの一人、モンちゃんにも会えなくなったのだから
私の友だち市場は閑古鳥さ。
自由を得れば、羽ばたけず…
おとなしく家に居るしかないようだ。
現職中は、同期入社の同期を友人と勘違いしていました。
でも、退職して分かりましたが、同期て、知人同僚ではあるが、友人ではないようですね。
第二の職場も辞めたあと、月に1回以上連絡する相手はほとんどいなくなりました。
考えてみれば子供の時もそんなものでした。
友人て、難しいものですね。
どんなに仲良くても、辞めれば終わりです。
私は同期を持った経験はありませんが
同期もそんな感じなんですね。
勘違いしていたとは、なんと謙虚な!
頭が下がります。
友人はたくさんいればいいというものではありませんね。
上下やライバル心が無く、心から安心できる友人となると
どうしても少なくなりますが、そういう間柄こそ
長続きするものなのかもしれません。
だから続かないのかな、仕事。
色々、裏で言われてるんだろうなって思うけど。
でも、職場の仲良しグループの人たちって
割と中でゴタゴタしてるぽいです。
時給が低い職場の方が人間関係はダルいです。
時給高いところは割と皆さん親切です。
バッサリ言えるところ、素敵ですね!
私もあちこち辞めてから気がつきましたが
職場の同僚って、特に女性はマウントの取り合い。
そのために色々聞き出して、仲良くなったような
気分になってるのかなぁと思いました。
マウント競争に興味を示さない人は
仲良しごっこに入らないし。
時給の低い職場は人間関係がダルい…
当たっていると思います。
不満や嫉妬が多くなりますものね。
高い所は満足感と余裕から親切になるのでしょうね。
まえこさんの考察、すごい笑
我が家はヒエラルキー最下層のため
息を潜めて孤立するように心がけております。
つるむと無駄な出費が増えますので、、、
交際費
自分もつられて欲しくなるモノたち
(冷静になると本当に欲しいものではない)
私もすごく変わり者なので
友達いなくて当然なのでねw
仕事続かせたいと思いながらも、、、 続かんです。
まえこさん、ほんとコピーライターの才能あるわ。
つるむと無駄な出費が増える…わかります〜アハハ!
休日は一緒にお出かけしたりバースデープレゼントも
必要になるし、時にはお菓子の差し入れがいるし
中にはマルチ商売や宗教やってるのもいて
何か買わされそうになったり。
変わり者でいいじゃないですか。
ひょっとしたらまえこさんが変わり者じゃなくて
向こうが変わり者の集団なのかもしれませんよ。
今どきの仕事は続かないのが普通だと思います。
割のいい働きやすい職場なんて、日本ではもう
絶滅しているんですから。
パートって本来は働ける曜日や時間を希望して
短い労働時間で正社員のサポートをする
存在だったはず。
でも今は正社員と同じ仕事か、正社員がやりたくない仕事を
何が何でも短時間でやるという時空を超えた
異次元の労働力に成り果てているんですから。
やってられませんよ。
続かなくてもいいんです。
割に合わない仕事を無理して続けることが
正しいことではないです。
その職場で続く人と、続かない人がいて当たり前です。
ダメだったら次々に変えればいいんです。
だってパートだもの、色々な仕事にトライしてみたら
いいんです。
ただし転職する時は、老後の厚生年金のために
あんまり間を置かないことです。
あ、これ全部私のことね。
ハハハ〜!