今年の大晦日も、例のごとくオードブルを作った。
作ってどうするのかというと、親戚と知人にあげる。
バカじゃなかろうか…自分でも思うが
年末にこれをやらないと、1年が終わった気がしないのだから
困ったものである。
とはいえ、今年のオードブル作りはきつかった。
昨日の30日に実家の母サチコが入院したので
ここ数日、その準備に時間を取られ
料理の支度が何もできなかったからだ。
入院の準備の何が忙しかろう…人はそう思うだろう。
が、敵は認知症である。
私の敗因は、実家で準備を進めたことだ。
衣類やスリッパ、タオルに歯磨きセット、マスク、シャンプー…
今回の入院は年末年始なので、病院の売店は休み。
足りない物を介護士に売店で買ってもらうことができないため
何もかも持って行く必要があった。
そこでここ何日か、家にある物や新しく買った物に名前を書いて
大きなバッグへ入れる作業を続けていた。
が、次の日に行ってみると、バッグはいつもカラ。
バッグすら見当たらないこともある。
サチコが中身を引っ張り出しては、どこかへしまい込むからだ。
どこへ片付けたか、本人は忘れているので
実家へ行くたびに、おびただしい品々を探索しては
一から詰め直す必要にかられる。
ちょっとした賽の河原(さいのかわら)状態。
何日目かで、鈍い私もさすがに考えた。
「準備は実家でなく、自分の家でやろう」
で、サチコの荷物を持って帰る。
しかし今度は「服が無い!パジャマも無くなっとる!」
サチコが騒ぎ出して、電話がジャンジャンかかってくる。
「入院まで、私が持って帰っとく言うたじゃん」
と言ったら
「ほうじゃったかいね?」
ずっと、この繰り返しだ。
昨日ようやく入院させたが、帰りが午後になり
他の用事に追われてやっぱり何もできないまま。
買い物だけは生協、次男の釣り仲間の食品問屋
高校の同級生、原君の移動スーパーを駆使して
バッチリ揃えていたので、その点だけは安心だ。
ええ、今朝からやりましたとも。
ほとんどかかりきりで、ようやく出来上がったのが午後4時。
このハード加減、まるでユリ寺だ。
作り終わったら耳鳴りがして、目がチカチカしたわさ。

巻き寿司、ポテトサラダ、スコッチエッグ、焼き豚
黒豆、焼肉、焼き芋、チーズの生ハム巻き。
ザッと作ったから、いつもにも増して荒々しいお料理だわ。
今年1年、本当にお世話になりました。
温かいコメントや応援ポチをありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様のお幸せをお祈りしております。