曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

トヨタ・アクア X-URBANについて考えた

2014-12-17 00:12:54 | クルマ
トヨタのアクアがビッグマイナーチェンジした。グリルレスっぽい顔つきだったのが、六角形の黒い開口部的グリルになった。斜め下に切り込んでくる凹みと相まって、ちょっと86っぽい顔になった。

追加されたX-URBANというグレードが非常に気になる。モンスターハンターのパロディみたいなCMで話題のクロスオーバーである。もうフィットRSを買ってしまったので購入することは絶対にないが、最低地上高が高いコンパクトカーは何でも気になる性分なので、ちょっと調べてみた。

まず、元がアクアなので非常に小さい。全長が4030ミリでフェリーに載せると4メートル超扱いで高くなるのが難点だが、街中での取り回しは楽だろう。このサイズのクロスオーバーは、日本ではVWのクロスポロしか存在しない。日産のジュークやホンダのヴェゼルは大きすぎる。スバルのインプレッサXVなんて全長4.5メートル近い。

今のSUVまたはクロスオーバーブームは、大きいほうが偉そうに見えるというクルマ社会の悪しき風潮にあって、大きい車であるための方便みたいなものだと僕は思っている。ちょっと前までは、車を大きくする理由としてミニバンがブームだったわけだが、そろそろみんな飽きてきて、今はSUVなのである。

というわけなので、小さいのにSUVチックなアクアX-URBANは大変貴重な存在であり、アンチトヨタの僕でさえ気になるのだ。僕は以前このブログで、ブラジルホンダのみで売っているフィット2のクロスオーバー「フィット・ツイスト」が日本に来ればなあ、と書いたのだが、トヨタに先を越されてしまった。

で、アクアX-URBANとはどういう車なのかというと、ノーマルのアクアのサスペンションをいじって最低地上高を20ミリ上げ、SUVっぽいガーニッシュやらマッドガードを追加したものだ。残念ながら駆動方式はFFのみで4WDはない。簡単に言えば、縁石乗り越えが楽なボディの下端がグレーのアクアだ。

いつものように欲しいグレードは何か、と語りたいところだが、X-URBANは一つしかない。というか、アクアのX-URBANというグレードである。

色はアクセントになる下端のパーツがグレイだと、黒が一番シックな気がする。白でもいいけど。パーツがブルーやオレンジだと目立ちすぎるし、SUVチックでなくなる。あの部分は、あくまでも傷ついたり汚れたりしてもいいタフでワイルドな部分という演出なので、樹脂または金属に見えてもらわないと困る。

というわけで、例によってシミュレータで作ってみたが、どうせ買わないので「フェンダーアーチモールセット」を付けてみた。フロントのスキッドガードなど金属パーツと、タイヤアーチの樹脂っぽい部分の追加セットである。ちょっとやり過ぎっぽくなるので本当に買う場合は付けないと思うけど、絵的には映えるのでやってみた。




アクアは死ぬほどたくさん走っているので、他の人との差別化にX-URBANはいいと思う。ただ一つ気になるのは、タイヤ幅が175と細いのに、旋回半径が相変わらず5.4メートルとデカいこと。狭いボンネットにエンジンとモーターを並べて配置しているため、タイヤの切れ角が取れないのは分かるのだが、せっかくのビッグマイナーチェンジなので、なんとか改善してほしかった。太いタイヤなら我慢もするが、細いのに小回り利かないのはね…。

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