”スローライフ滋賀” 

「ウォーキング三昧」ブログの続編です。令和元年(2019年)5月1日に移行しています。

「幻の湖東焼」を育てる会 保存・普及活動に奮闘

2021-06-06 12:00:00 | 滋賀TODAY
 江戸時代に彦根藩の地場産業として栄えた「湖東焼」。
明治時代に生産が途切れ、「幻」とまで言われた彦根の文化を研究し、保存活動を続けるNPO法人「湖東焼を育てる会」が活動している。

 「湖東焼」は、1829年に彦根城下の古着商「絹屋半兵衛」が伊万里焼の職人を招いたことが始まり。後に藩が窯を直営する形となり、藩主井伊直弼の時代に最盛期に。緻密で豪華な絵付けが特徴の高級品として名をはせた一方、多くの日用品も生産して販売した。
だが、桜田門外の変で直弼が暗殺されたことをきっかけに衰退。明治時代には生産が途切れたため、「幻の湖東焼」と呼ばれるようになった。

 もともと滋賀県埋蔵文化財センターで働いていた湖東焼を育てる会理事長の谷口さんは、彦根城博物館の建設を受けて1985年に彦根市役所に移り、美術工芸担当の学芸員になった。当時は一般人が湖東焼に接する機会はほとんどなく、「誇れる地元の文化。多くの人にとって幻ではない存在にしたいという使命感があった」と振り返る。

 井伊家所有の湖東焼を整理する一方、人から聞いた情報をたどって一般の所有者を探した。滋賀県外の博物館の館蔵品目録をめくって湖東焼に特徴的な名称の作品を探し、現地に赴きもした。いずれも写真に収め、寸法を記録。データを集め、博物館での展示などの形で市民に還元した。
 
 窯跡の発掘調査にも携わった。職人が穴に捨てたり、山のように積み上げたりしたまま残っていた窯道具を整理することで、ある時期は伊万里焼の技術が多く、別の時期には瀬戸焼の技術が使われていた、といった技術の変遷を分析した。
 「技術的に見ても全国で1級品。この素晴らしい文化を復活させたい」と考えていたところ、1986年に湖東焼の再興に挑む陶芸家が現れた。
信楽焼の窯元に生まれ、今も彦根市芹橋に窯を構える中川一志郎さんだった。「本当にうれしかった。全力でサポートしようと誓った」。育てる会の前身にあたる団体はこのときに発足した。

 育てる会での谷口さんの活動は、彦根市役所を定年退職した2013年から本格的に始めた。湖東焼の普及に向け、自分でつくった茶わんで茶を飲む小学生向けのイベントを開催。3年前からは、各家庭にある湖東焼とみられる焼き物を見せてもらい、保存方法を助言する機会も設けてきた。
 「湖東焼は偽物も多く、不安を感じている人も多い。これを機により関心をもってもらえるし、まだ見ぬ作品に出合うきっかけにもなる」

 育てる会として、これまで調査してきた情報を本としてまとめるつもりだ。「学術的な内容にしても耐えられる活動をしてきた自信がある」。記録を残し、次世代に湖東焼の魅力を伝えるために奮闘を続ける。

NPO法人湖東焼を育てる会事務局
彦根市本町1丁目6番22号
 電話/FAX:0749-24-6711

【滋賀・近江の先人第128回】江戸末期、幻の湖東焼きの創業者・絹屋半兵衛(彦根市)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/0c8beae18438865c77949ef2c0fec138

<中日新聞より>
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特産品「秦荘のやまいも」(滋賀県愛荘町)

2021-06-06 11:00:00 | 滋賀の名物・名産品
 滋賀県愛荘町の「秦荘のやまいも」は、今から300年昔、伊勢参りの土産としては秦荘町(現愛荘町)に持ち帰り、長年にわたり選抜を続け現在のテコ状のイモとなった。
「長いも」とはまったく違ったねばりがある。栄養価が高く美容効果があり体力が増進する。滋賀県では秦荘のみで栽培されている全国的にも珍しいイモである。
 


 水田に高畔をたててつくる独特の方法で、種いも要請に1年。太らせるのに1年、計2年をかけてじっくりと育てて行く
秦荘の粘土質な土壌で、沢山のミネラルが含まれていると言われており、秦荘内でも一部の地域しかできない
 長芋などと比べ水分が少なく、タンパク質、ビタミンB群・C群、ミネラルが豊富に含まれており、昔から「秦荘のやまいもは、薬になる」と言われ重宝されてきた。
 
「秦荘のやまいも」産地レポート
 
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滋賀県産食材ふんだん 東近江の福祉法人開発 焼き菓子「あんど」東京で人気!

2021-06-06 10:00:00 | 滋賀の名物・名産品
 社会福祉法人あゆみ福祉会の菓子店工房しゅしゅ」(東近江市上羽田町)が、滋賀県産の食材をふんだんに使った焼き菓子あんど(&)」を開発した。

 2020年12月にオープンした東京・上野の店舗では、多い月で1100個を売り上げる人気で、湖国の味覚のPRに一役買っている。


↑写真:中日新聞より                     ↑焼き菓子「あんど(&)」

 「焼き菓子(あんど(&)」は白あんに滋賀県産食材を混ぜ合わせ、甘塩っぱいサブレ生地で包んだ和洋菓子。味は白あんに混ぜる食材によって変わり、東近江市内産のユズやイチゴ、土山や永源寺産の茶葉など6種類ある。

 法人は仕事量の安定と賃金の向上を目指し、10年ほど前から独自で菓子を開発。中でも、地酒の酒かすを使った生チーズケーキは、全国から750点の応募があった観光庁認定の「世界にも通用する究極のお土産」の9点に選ばれるなど、評判となっている。
 ただ、チーズケーキは常温で持ち運びができず、アルコールが苦手な人や子どもには手に取りづらいのが課題だった。2020年度は新型コロナウイルス禍で売り上げが半減するなど苦境にも立たされたが「時間が空いた分、新商品の開発ができる」と前向きに受け止め、4カ月ほどで焼き菓子を考案した。

 東京メトロ銀座線の上野駅改札内に新店を開業したのに合わせて販売。
ビジネス客の手土産や食後のおやつとして、3月には1100個を売り上げた。看板商品のチーズケーキを上回る人気ぶりで、2月からは本店でも販売している。

工房しゅしゅ Echika fit上野店
○住所: 東京都台東区東上野3丁目19番地6号 東京メトロ銀座線上野駅構内
○電話番号: 03-6284-2011
○営業時間: 09:00-20:00 ※緊急事態宣言発令をうけての特別対応中
○定休日:元旦のみ
http://chou-chou11.com/topics/echikafitueno/

 「焼き菓子」は、精神や身体に障害のある利用者8人の働きがいにもつながっている。チーズケーキはふたの密閉やシールの貼り付けなど作業が限られていたが、焼き菓子はあんを生地で包んだり、四角く成型したりと、関われる作業が多いのも特徴だ。
 製造責任者の奥田美咲さんは「焼き菓子をきっかけに自信を付けた子もいて、生き生きと作業してくれている」と喜び、「6つの味でいろいろな地域を感じられる。滋賀県外へのお土産や贈り物として、滋賀県民の方にお勧めしたい」と話す。

 焼き菓子「あんど(&)」「6つの味」
「滋賀酒粕あんとクランベリー」
滋賀の酒蔵から届く大吟醸の酒粕の風味をそのまま白あんに詰め、クランベリーをアクセントにした滋味深い味わい。
「東近江ゆずあんとココア」
東近江産のゆずを水を加えず果実味たっぷりにつくった柚子シロップを白あんに混ぜました。柚子の香りとココア風味の生地は相性ぴったり。
「土山ほうじ茶あんと胡桃」
土山産のほうじ茶を使い、はじめは香ばしく、お茶の甘みが深みとなって味わえるほうじ茶あんに胡桃をあわせた。
「愛荘きなこあん」
愛荘町の自慢の大豆を白あんと混ぜ、香ばしさ満点のきなこあんに!タンパク質たっぷりで小腹を満たすのにもぴったり。
「政所茶あんと茶葉」
「宇治は茶所、茶は政所」と詠われる「政所茶」の産地、奥永源寺から届く茶葉でつくった、政所茶あんと茶葉をトッピング。
「東近江いちごジャム」
工房のすぐ近くにあるこざわファームの摘みたていちごの果実感を活かしたいいちごジャムが白あんと一緒になった。いちごの香りと甘みをご堪能あれ。

 本店の営業は10:00〜18:00。月、木曜定休。ネット販売もある。


問い合わせ: 工房しゅしゅ本店
東近江市上羽田町786−1
0748(20)3993

<中日新聞より>
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日本酒「勝利馬」発売 酒米肥料は滋賀県内厩舎の競走馬のふん活用

2021-06-06 09:00:00 | 滋賀のグルメ・郷土料理
 栗東市など滋賀県内各地の厩舎(きゅうしゃ)の競走馬のふんを肥料にして、草津市の水田で育てた酒米を使った日本酒勝利馬(しょうりうま)」を、清酒「白雪」の「小西酒造」(兵庫県伊丹市)が販売する。



 田んぼの土は、立命館大生命科学部(草津市)の久保幹(もとき)教授(環境微生物学)が考案した土壌診断技術で、養分のバランスを整えた。
 ドーピング検査が徹底されている競走馬は、薬物やエサを厳重に管理しており、馬ふんは化学物質を含まない安全な堆肥となる。
同じように作った日本酒を2013年にも発売し、国内だけでなく、香港やイタリアなど海外にも出荷して好評だったという。

 今回は草津市の田渕農場に米づくりを依頼。
久保教授が代表理事を務める一般社団法人「SOFIX農業推進機構」(草津市)の土壌肥沃(ひよく)度診断の精度も上がり、馬ふんに加えて牛ふんや米ぬかも使いながら、窒素やリン酸、カリウムのバランスが取れた、科学的に良質と証明された堆肥を使った水田で栽培した。
 小西酒造の15代目小西新右衛門社長は「しっかりした厚みのある味わい。コメの特徴を、前回とは比べものにならないくらい引き出せた。競走馬という話題性もある」とアピールする。久保教授も「非常にいい酒に仕上がった」と語った。

勝利馬(しょうりうま)」は、小西酒造が運営する「長寿蔵オンラインショップ」で6月1日から予約を始めた。出荷は6月7日から。720mlで3850円。

「長寿蔵オンラインショップ」
https://choujugura.com/SHOP/01361.html

小西酒造
伊丹市東有岡2丁目13
http://www.konishi.co.jp/index.php

<中日新聞より>
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【常夜灯巡り】第17回・東近江・金屋常夜燈(野々宮神社)

2021-06-06 06:00:00 | 町のお地蔵さんと常夜灯巡り


金屋常夜燈
銘    愛宕山常夜燈
      月参講中
      村中安全
所在地 東近江市金屋
      野々宮境内
建立  寛政6年(1794年)
願主  

 金屋の地は中世以来、鋳物師が多く居住して鋳物師の総元締めを努めていたと言われる。
 また 中野地区がタバコの産地として潤い 金屋地区ではキセル(矢立)の産地としても有名であった。

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