彦根市鳥居本町の「鳥居本中学校男子ハンドボール部」が、埼玉県で開かれる「全国中学校ハンドボール大会」(全中)に初出場する。
1947年(昭和22年)に創部して以来初めてといい、初戦は8月23日(月)に宮崎県の「祝吉中学校」と対戦する。
1947年(昭和22年)に創部して以来初めてといい、初戦は8月23日(月)に宮崎県の「祝吉中学校」と対戦する。
↑写真:中日新聞より
ハンドボールは、全中までの道のりが長い。滋賀県大会で2位以内の学校が近畿大会に進み、近畿で上位3校が全国への切符を手にできる。
鳥居本中は、各都道府県の代表が1校ずつ出場できる「春の全国中学生ハンドボール選手権大会」にはほぼ毎年出場する常連校。
しかし、近畿の強敵を倒さなければ出場できない夏の全中への壁が厚かった。 本年度は、滋賀県大会で優勝し、近畿大会で準優勝。悲願の初出場を決めた。
3年生の武田心稀(みづき)主将は、全中の出場が決まった瞬間「うれし涙が出た」と振り返る。「自分が引っ張ってきたチームで中学最後の大会に行けることに感謝」と喜びをかみしめた。
ハンドボール経験者の西本尚人顧問が本年度に赴任し、走り込みなど基礎練習を強化。攻撃が持ち味のチームは、ディフェンスから速攻につなげる守備力も磨いた。
西本さんは「自分が来たときからキャプテンを中心にチームが一つにまとまっていた」と結束力も強い。「あとは気持ちだけ。自信を持って欲しい」
ここまで来るには、地域の支えも大きかった。練習試合の送迎など保護者のサポートは厚く、地域の人たちからは多くの激励金が寄せられるなど、地域全体で選手たちを応援してきた。
西本さんは「どこかが欠けたら全中にいけていなかったと思う」と話す。選手たちには「いろんな人に感謝していこう」と声を掛けたという。
攻撃の要となるレフトバックを任される2年生エースの原圭弥選手は「攻撃でチームに貢献したい。3年生との最後の大会。楽しみながら結果を残したい」と意気込む。
武田選手は「1回戦から強豪に当たるが、ベスト8に入りたい」と目標を掲げ、全国の舞台に挑む。