広島市で開幕した先進7カ国(G7)外相会合の歓迎レセプションに出席した長崎市の田上富久市長は10日、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で来日するオバマ米大統領の被爆地訪問を要請する文書を、米大使館関係者に手渡したと明らかにした。来年1月に任期満了を迎えるオバマ大統領は、1期目就任から間もない2009年4月、プラハ演説で「核兵器のない世界」を提唱した。田上市長は、これを踏まえ「最後に被爆地を訪れることで歴史的なメッセージになる。核兵器を使った米国の責任を問うのではなく、どうすれば世界から核を無くせるかを考えることが重要だ」と述べた。