共産党の志位和夫委員長は27日、東京都内で講演し、野党統一候補が善戦した衆院北海道5区補選の結果について「共産党と組むと票が逃げるというのは杞憂だったとはっきりした。逃げるどころか無党派層に浸透することが証明された」と述べ、共産党との選挙協力に慎重な民進党に連携強化を求めた。同補選では、報道各社の出口調査で民進、共産支持層のいずれも約9割、無党派層の約7割が野党統一候補に投票したと回答。これを踏まえ、志位氏は夏の参院選で32ある「1人区」(改選数1)全てで野党候補の一本化を目指す考えを強調した。次期衆院選の小選挙区でも一本化に向けて民進党に早期の協議入りを呼びかけ、「共産党と連立すれば多数になる場合でも連立政権の道を取らないのか」と民進党に政権構想を明示するよう訴えた。