JR九州は17日、九州新幹線の設備上の損傷が、熊本県を中心に約100か所にのぼることを明らかにした。壁の落下や駅ホームの柱の損壊などが多く、JRは「修復には相当な時間がかかる。運行再開の時期は見通せない」としている。同社によると、新玉名―新八代駅間では、約50か所で防音壁が落下し、高架橋の柱のひび割れも25か所で確認された。新八代駅では、ホームを支える柱約20本が折れるなどした。新玉名―熊本駅間では、熊本市内で煙突が線路側に倒れ、外壁を破損したという。
日本列島は17日、各地で気温が上昇し、新潟、三重、香川、徳島の4県で最高気温が30度を超える真夏日になった。沖縄・奄美を除いた地点で真夏日を記録するのは今年初めて。気象庁によると、日本列島は17日、日本海上で急速に発達した低気圧に向かい、南から暖かく湿った空気が流入。熱風が山を越えて吹き下ろすフェーン現象が起き、気温を押し上げた。最高気温は津市31・0度、香川県東かがわ市30・9度、新潟県糸魚川市30・7度、徳島市30・1度でいずれも4月としての過去最高を記録。三重県では松阪市でも30・4度と真夏日となった。