( 「生還」という文字も入った、出征兵士への寄せ書きが、真珠湾の戦艦ミズーリの艦内に飾られていました )
▼アメリカでたまに座る、ひとり用のソファがあります。
これが・・・実に、座りやすくて、過去に一度も経験したことが無いと思うほど、寛げるのです。
なんでもない、布張りのソファなんですよ。
柔らかすぎず、硬すぎず。
絶妙な優しさと張りが同居して、身体を受け止めてくれます。
なんとか自分の仕事部屋にも置けないかなぁ、原稿は一本調子で書いていても成功しない、ときどきは心身を休めたいよなぁと思って聴いてみたら、わざわざメーカーに問い合わせてくれました。
ところが、もうそれは製造していないそうです。
がっかりしました。
これが・・・実に、座りやすくて、過去に一度も経験したことが無いと思うほど、寛げるのです。
なんでもない、布張りのソファなんですよ。
柔らかすぎず、硬すぎず。
絶妙な優しさと張りが同居して、身体を受け止めてくれます。
なんとか自分の仕事部屋にも置けないかなぁ、原稿は一本調子で書いていても成功しない、ときどきは心身を休めたいよなぁと思って聴いてみたら、わざわざメーカーに問い合わせてくれました。
ところが、もうそれは製造していないそうです。
がっかりしました。
▼そして今回は、なんと姿を消しているのです。
かなり古かったので、廃棄されてしまったと思ったら、意外にも、布の張り替えに出したそうです。
そしてもっと意外だったのは、ぼくの居た短い滞在期間に、そのソファが張り替えを終わって、姿を現したのです。
よろこんで、ころこんで、座ってみたら、あれ ?
ふつうです。
青い空で雲が支えてくれているような、あの独特の感覚がありません。
どうやら、張り替えが原因ですね。
と言うより、張り替えが必要なほどの布のへたりが、あの絶妙なリラックスを生んでいたようです。
実際の作業は布だけではなく、ほかのマテリアルも新しくしたのかも知れませんね。
すべてのへたり具合こそが、ソファの本来機能を、最高に発揮させていたのでしょう。
かなり古かったので、廃棄されてしまったと思ったら、意外にも、布の張り替えに出したそうです。
そしてもっと意外だったのは、ぼくの居た短い滞在期間に、そのソファが張り替えを終わって、姿を現したのです。
よろこんで、ころこんで、座ってみたら、あれ ?
ふつうです。
青い空で雲が支えてくれているような、あの独特の感覚がありません。
どうやら、張り替えが原因ですね。
と言うより、張り替えが必要なほどの布のへたりが、あの絶妙なリラックスを生んでいたようです。
実際の作業は布だけではなく、ほかのマテリアルも新しくしたのかも知れませんね。
すべてのへたり具合こそが、ソファの本来機能を、最高に発揮させていたのでしょう。
▼いずれにしても、ピンと張るより、適度にへたっている、あるいは、もうポンコツかと思うぐらいへたっている方が、良い仕事をできる。
ソファが、わたしたちの身体を支えてくれるように、わたしたちも、それぞれのやるべき最善の仕事をできるのではないでしょうか。
▼みなさんから毎日、毎時、毎分のように、要求がやって来ます。
すべて善意の要求です。
主権者の正当な権利です。
そして、森羅万象です。
自然災害への備えを申せば、感染症はどうなっている。国家安全保障を申せば、事件解明のすべてを捜査機関ではなくあなたがやれ。
どんどんどんと日々、積み重なっていきます。
自然災害、感染症、国家安全保障、事件解明、そして経済政策、金融政策、外交、社会政策、文化政策、教育改革、国家危機管理、資源エネルギー・・・すべて同時進行で、非力なりに取り組んではいます。たぶん、世界の議会人で、あくまでわたしの知っている範囲に過ぎませんが、わたしと同様の守備範囲を持つ人は居ないと思います。
▼よおく分かります。
日本人は7月1日現在で、1億2484万人いるのです(総務省統計)。そのひとの関心事が、それぞれ違って当然です。そのひとにとっていちばん大切なことが違うのが、むしろ健康な姿です。
また、わたしはみずから選んで国会議員もやっているのですから、国政ですから、政府に居なくても、警察に居なくても、日本の森羅万象に休みなく対応せねばなりません。
ただ、張り詰めすぎたら、本来の能力を発揮しきれないかも知れません。
それだけは、共有しておきたいですね。
▼また、ひとつ理解しておいて頂きたいことがあります。
たとえば感染症にしても、「現状はもう普通の病気だから、対策を基本的にすべてやめよ」という人から「若い人を中心に後遺症も深刻だから、新しい対策をすぐに構築すべき」という人まで、多種多様な意見という次元を超えて、同じ日本の主権者のなかで、意見が衝突し、しかも千差万別にあちこちで複雑に衝突しています。
安倍元総理暗殺事件にしても、「事件はすべて作り事であって安倍さんは隠れて生きている」という人や「複数の真犯人を特定した情報を知っている」という人まで合わせて、「あなたは真相解明を途中でやめるのか」と、そこは共通して非難なさいます。
これだけ意見が分裂していれば、どんな仕事をしても、誰も満足なさいません。
満足していただきたいと申しているのでは、まったく、ありませぬ。
それはもう、参議院議員1期目の早い段階で、いや、議員になる前から、あり得ないと知っています。
わたしが申しているのは、昔から寸分、変わりません。
「失望、絶望、相違、対立をいくら語られても良いです。ただ、一致点を探すということだけは、忘れないようにしませんか」
それぞれがご自分の主張、関心で張り詰めすぎていたら、一致点は永遠に見つかりません。
古い、へたったソファ。
そこに真理と、みなさんの幸せへのヒントが潜んでいると、日本社会へと帰国した翌日の今、考えています。
ソファが、わたしたちの身体を支えてくれるように、わたしたちも、それぞれのやるべき最善の仕事をできるのではないでしょうか。
▼みなさんから毎日、毎時、毎分のように、要求がやって来ます。
すべて善意の要求です。
主権者の正当な権利です。
そして、森羅万象です。
自然災害への備えを申せば、感染症はどうなっている。国家安全保障を申せば、事件解明のすべてを捜査機関ではなくあなたがやれ。
どんどんどんと日々、積み重なっていきます。
自然災害、感染症、国家安全保障、事件解明、そして経済政策、金融政策、外交、社会政策、文化政策、教育改革、国家危機管理、資源エネルギー・・・すべて同時進行で、非力なりに取り組んではいます。たぶん、世界の議会人で、あくまでわたしの知っている範囲に過ぎませんが、わたしと同様の守備範囲を持つ人は居ないと思います。
▼よおく分かります。
日本人は7月1日現在で、1億2484万人いるのです(総務省統計)。そのひとの関心事が、それぞれ違って当然です。そのひとにとっていちばん大切なことが違うのが、むしろ健康な姿です。
また、わたしはみずから選んで国会議員もやっているのですから、国政ですから、政府に居なくても、警察に居なくても、日本の森羅万象に休みなく対応せねばなりません。
ただ、張り詰めすぎたら、本来の能力を発揮しきれないかも知れません。
それだけは、共有しておきたいですね。
▼また、ひとつ理解しておいて頂きたいことがあります。
たとえば感染症にしても、「現状はもう普通の病気だから、対策を基本的にすべてやめよ」という人から「若い人を中心に後遺症も深刻だから、新しい対策をすぐに構築すべき」という人まで、多種多様な意見という次元を超えて、同じ日本の主権者のなかで、意見が衝突し、しかも千差万別にあちこちで複雑に衝突しています。
安倍元総理暗殺事件にしても、「事件はすべて作り事であって安倍さんは隠れて生きている」という人や「複数の真犯人を特定した情報を知っている」という人まで合わせて、「あなたは真相解明を途中でやめるのか」と、そこは共通して非難なさいます。
これだけ意見が分裂していれば、どんな仕事をしても、誰も満足なさいません。
満足していただきたいと申しているのでは、まったく、ありませぬ。
それはもう、参議院議員1期目の早い段階で、いや、議員になる前から、あり得ないと知っています。
わたしが申しているのは、昔から寸分、変わりません。
「失望、絶望、相違、対立をいくら語られても良いです。ただ、一致点を探すということだけは、忘れないようにしませんか」
それぞれがご自分の主張、関心で張り詰めすぎていたら、一致点は永遠に見つかりません。
古い、へたったソファ。
そこに真理と、みなさんの幸せへのヒントが潜んでいると、日本社会へと帰国した翌日の今、考えています。