公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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書評「人情馬鹿物語 」 川口松太郎 著

2015-03-12 07:41:54 | 今読んでる本
ちょっと昔の話でも、地名がおぼつかないと作品の味わいが薄れるものだ。東京は必死になって江戸の名残りを壊し、震災は町の形を変え、戦後は小役人の田舎土産に地名を次々書き換えたものだから、新石町と言ってもはや手がかりすら今は無い。 川口は第一回直木賞作家。いまや直木三十五も知らない人ばかりで、三十五を今更どんな野郎だったのか知っても何の足しにもならないが、川口松太郎のこの作品は日本人ウケするオー・ヘン . . . 本文を読む
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