黒岳には初雪がチラついたらしい。
内橋氏がこんなこと言ってる。
東京新聞
『安倍晋三首相らも同じだ。今、「戦争を知らない軍国少年たち」が安全保障関連法案を成立させようとしている。この法案は戦争に直結する。後方支援などと言っても、戦闘と区別できない。彼らの話は戦争のリアリティーが全く感じられない。絵空事だ。』
この程度で戦争に直結すると騒ぐくらいなら、なぜ中国の軍事セレモニーを見て、戦争がすでに始まっていると言えないのか?リアリティーの左翼フィルターかかり過ぎでしょう。そもそも戦争体験者のようなこと言ってるが、敗戦時点で13歳で戦争の何を体験したというのか?その点生きていれば同年齢だったはずの小田実は正直だった。
「私の戦争体験は飢えと空襲。空襲は1945年8月14日午後までつづいた。その最後の空襲はB=29爆撃機数百機による大規模なものだ。空襲後、日本が降伏したむね書いたビラを拾った。B=29機が1トン爆弾とともに投下したビラだ。私は信じなかったが、それから20時間後、翌15日正午、天皇の声は日本の降伏を告げた。この体験も私の人生、思考に今も根強く残っている。」
こういう発言も小田実は"正直に"している。
『「1963年に日本が韓国との国交正常化に歩み始めたときから北朝鮮とも国交回復していれば、拉致はなかった。〈中略〉この究明と(拉致被害者家族に対する)国家補償の追及が、国交正常化の第一歩だ。一方、日本は朝鮮半島を植民地化する国家犯罪を犯した。金日成(総書記)は少なくとも拉致について謝罪したが、日本は従軍慰安婦問題で謝罪も補償もしていない。今こそそれをすべきだ。日本が国家犯罪を清算せず、国交ができないために、北朝鮮の国家犯罪による自国の犠牲者を生んだ。日朝両国が国家犯罪を認め合い反省することが、これからの『国交』の土台となる。」
2002年9月18日『毎日新聞』より』
植民地支配=国家犯罪 故人のお言葉忘れないように貼っておきます。米国英国蘭国仏国のやったことも国家犯罪ですね。米英仏は日本に対しても他のアジア諸国と同じスタイルの植民地支配をやろうとしたがうまく行かなかったので、戦争を仕掛けたというのが真実に近い想像だと思います。戦争を知らない世代は想像力を使って戦争を知るしかない。想像力を奪うレッテル思考ではとても戦争を語れない。言論は自己分析と自己統治ができて、初めて歴史を語り戦争を概念的に把握する作業ができる。体験で語るやり方では反戦は持続しない。政治も同じです。議院内閣制を変えられなければ、従うしかない。レッテル思考と嘘が好きな幼稚なグループによる議事堂前の空騒ぎに終始しても反戦は雑踏に消えるだけ。議院内閣制の中に國家の決定の最善審議と採決を尽くすしかない。
総じてこういう世代は軍国少年の失望=怨みを原点としているから、安易な赦しは自己否定になる。忘却することも、失望を少しでも希望に変えることもできなかった寂しい人々達だ。他方で、本当の戦争を担ったもの達は沈黙するしかなかった。
ケント・ギルバートの意見があまりにまとも
『ケント・ギルバート氏 憲法第9条を国際法に照らし「憲法違反」と指摘
2015年9月26日 12時31分 トピックニュース
25日深夜に放送の「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏が、日本の憲法第9条を憲法違反であると指摘した。
この日の番組は、「激論!安保国会・若者デモ ドーする?!日本の民主主義」と題して、各界のパネリストたちが激論。
討論の中で、現行憲法と安全保障のあり方について議論が進むと、ギルバート氏が「集団的自衛権、個人的自衛権、これは両方とも国際法で認められているものであって。日本にもあるんですよ」と、自衛権がすべての人間に認められた権利であることを強調した。
続けて、ギルバート氏は「そして(日本の)憲法前文を読みますと『憲法は国民を守るためにある』と。その上で、憲法第9条は『しかし、武力は使わない』と言っているんだけれども。前文と国際法から考えれば、憲法第9条自体が、憲法違反だと思っている」と、持論を展開したのだ。
すると、話を聞いていた漫画家の小林よしのり氏も「それは正しいわ」と同意し、ギルバート氏も「でしょ!?」と相槌を返す。
これに、司会の田原総一朗氏も「もともとあの憲法は、GHQが作った憲法であって。GHQは、日本が再び戦争ができない、弱い国にするために作ったんだよ」と、平和憲法の作られた背景を語ると、ギルバート氏は「制裁措置なんですよ、ペナルティ」と、言葉を付け足していた。』
『NHK「日曜討論」で、櫻井氏は、「岡田さんがね、かつては『集団的自衛権は必要です』と民主党政権のときの外務大臣として言った」と述べた。』注意深い指摘である。岡田よ、過去にほっかぶりして、逃げ回るのなら、政治家をやめろ。