追補2018.4.11 ついにこんなムーなニュースまで
『現英国女王であり、英国国教会のトップでもあるエリザベス2世が、イスラム教の開祖である預言者ムハンマドの子孫である可能性が浮上した。英誌「The Economist」オンライン版をはじめ、多数の海外メディアが報じている。
イスラエル紙「The Times of Israel」(5日付)によると、今年3月、モロッコの新聞社「Al-Ousboue」が、エリザベス女王の血統を43代まで遡ったところ、預言者ムハンマドの娘ファティマに繋がることが判明したという。このニュースはすぐに中東メディアが大々的に取り上げ、ムスリム社会で大きな話題になっているそうだ。』
『武装せる予言者は勝利を収めることができるのであり…反対に、備えなき者は滅びるしかなくなるのだ』『預言者といえども、人々が言葉での説得を受け付けなくなったら、力を使って信じさせる方法を考えなくてはならない。』マキャベッリ
『現実のマキャヴェッリは 、星々の影響により地上世界の変転が生じたと信じていたことが分かっている 。実生活での彼は決定論者だった 。彼もまた宗教的時空間に暮らしていたのだ 。気候をも含めた世界の変転の原因を科学的に説明できなかった当時 、それは合理的でさえあったかもしれない 。それにもかかわらず 、彼は世界の運行である運命を神から切り離し 、モ ーゼをただの人間にすることで 、モ ーゼをなぞった教皇の軍事行動から神の加護を剝ぎとった 。これが政教分離 、 「政治 」という世俗空間を 、 「教え 」である宗教から分離して考察する思想になった 。』原 基晶
予言と救世はセットである、どれほど悲劇的予言であったとしても必ず救世、本願成就とセットである。なぜならば大半が滅び、少数が生き残る筋書きで今とここの現在に意味を与えなければ、人間社会は秩序を燃やして可能な限り欲望を尽くし、さらに満たされない欲望を得るために遠くへ、則ち餓鬼地獄へと進んで行くものだから。
マキャベッリの言う通り、秩序問題の核心は何を予言するか(されるか)よりも何によって武装するか(されるか)と言うことである。程よい大きさの敵ならば武装も選ぶだろう。しかし人間社会全体を相手に武器は使えない。最強の人間社会では秩序を抽象度で武装する。地球温暖化や神学の終焉などと言う抽象度の高い表象を創り出し、表象を社会原理の最大公約数とする計算能力を持つもの、2040年頃にはAI、が世界を支配する。これまでの社会に強い影響力を長期に渡って残した表象は終末思想における救い、現生思想における本願である。これらは宇宙の目的が明らかとなる21世紀後半には、プトレマイオスのように誰も顧みなくなく。
多くの予言は馬鹿馬鹿しいが、救いがあると言う結論を先回りした抽象度の高い合理化が智から仁を創造し、法の中に人間愛を創造するという最難関事業を可能とする。政治の発明で最も有効な予言メカニズムは永遠に続くマイナスを政治家が創出することであり、それを埋めることが国民課題の最優先と思い込ませる幻想の政治的効用である。
これが救世思想である。自由の上層部に見えない智の誘導という社会原理による武装化があるということは、ここに見えなくても、モーゼ、イエス、ムハンマドと預言者や救世主が現れた歴史と、今も朽ちない記号があることを振り返ればよくわかる。どの時代にも誘導の計画とそれらの継承を創った人物が居て、彼等により誘導の記号をあらかじめ符牒化したものが予言である。その誘導の担い手、記号の守護者が絶えないようにするための学問が哲学である。その哲学の手法がイデオロギー、記号体系である。つまり世界を誘導するために哲学がある。仏教であれ、一神教であれ、これがこれまでの人間社会の意味原理である。言葉による哲学は20世紀に終わったが、イメージによる哲学はこの先千年寿命を持つことだろう。
だがとりあえずこの先十数年の社会は違う。面倒なイデオロギーや哲学の継承に頼らずとも、誘導が絶えないように計算機とプログラムが抽象度を担保する。反証不能なAIの選択肢誘導には誰も抵抗できない。救世思想が究極のAI予言に置き換わる。計算機の鍵を持つ支配者が事実上の神となるこれがアドルフの見た2039年の世界だ。
救いの存在の確かさを保証する抽象度は、構造を獲得して智に変貌し、それらの実践から普遍的価値としての仁を創造し、戒律や法の精神による人間愛の創造という最難関事業を修羅餓鬼地獄に落ちる素質を持つ人間にも可能とする。これが救世思想の時間結合の側面から見た一般意味論の諸相である。
『現英国女王であり、英国国教会のトップでもあるエリザベス2世が、イスラム教の開祖である預言者ムハンマドの子孫である可能性が浮上した。英誌「The Economist」オンライン版をはじめ、多数の海外メディアが報じている。
イスラエル紙「The Times of Israel」(5日付)によると、今年3月、モロッコの新聞社「Al-Ousboue」が、エリザベス女王の血統を43代まで遡ったところ、預言者ムハンマドの娘ファティマに繋がることが判明したという。このニュースはすぐに中東メディアが大々的に取り上げ、ムスリム社会で大きな話題になっているそうだ。』
『武装せる予言者は勝利を収めることができるのであり…反対に、備えなき者は滅びるしかなくなるのだ』『預言者といえども、人々が言葉での説得を受け付けなくなったら、力を使って信じさせる方法を考えなくてはならない。』マキャベッリ
『現実のマキャヴェッリは 、星々の影響により地上世界の変転が生じたと信じていたことが分かっている 。実生活での彼は決定論者だった 。彼もまた宗教的時空間に暮らしていたのだ 。気候をも含めた世界の変転の原因を科学的に説明できなかった当時 、それは合理的でさえあったかもしれない 。それにもかかわらず 、彼は世界の運行である運命を神から切り離し 、モ ーゼをただの人間にすることで 、モ ーゼをなぞった教皇の軍事行動から神の加護を剝ぎとった 。これが政教分離 、 「政治 」という世俗空間を 、 「教え 」である宗教から分離して考察する思想になった 。』原 基晶
予言と救世はセットである、どれほど悲劇的予言であったとしても必ず救世、本願成就とセットである。なぜならば大半が滅び、少数が生き残る筋書きで今とここの現在に意味を与えなければ、人間社会は秩序を燃やして可能な限り欲望を尽くし、さらに満たされない欲望を得るために遠くへ、則ち餓鬼地獄へと進んで行くものだから。
マキャベッリの言う通り、秩序問題の核心は何を予言するか(されるか)よりも何によって武装するか(されるか)と言うことである。程よい大きさの敵ならば武装も選ぶだろう。しかし人間社会全体を相手に武器は使えない。最強の人間社会では秩序を抽象度で武装する。地球温暖化や神学の終焉などと言う抽象度の高い表象を創り出し、表象を社会原理の最大公約数とする計算能力を持つもの、2040年頃にはAI、が世界を支配する。これまでの社会に強い影響力を長期に渡って残した表象は終末思想における救い、現生思想における本願である。これらは宇宙の目的が明らかとなる21世紀後半には、プトレマイオスのように誰も顧みなくなく。
多くの予言は馬鹿馬鹿しいが、救いがあると言う結論を先回りした抽象度の高い合理化が智から仁を創造し、法の中に人間愛を創造するという最難関事業を可能とする。政治の発明で最も有効な予言メカニズムは永遠に続くマイナスを政治家が創出することであり、それを埋めることが国民課題の最優先と思い込ませる幻想の政治的効用である。
これが救世思想である。自由の上層部に見えない智の誘導という社会原理による武装化があるということは、ここに見えなくても、モーゼ、イエス、ムハンマドと預言者や救世主が現れた歴史と、今も朽ちない記号があることを振り返ればよくわかる。どの時代にも誘導の計画とそれらの継承を創った人物が居て、彼等により誘導の記号をあらかじめ符牒化したものが予言である。その誘導の担い手、記号の守護者が絶えないようにするための学問が哲学である。その哲学の手法がイデオロギー、記号体系である。つまり世界を誘導するために哲学がある。仏教であれ、一神教であれ、これがこれまでの人間社会の意味原理である。言葉による哲学は20世紀に終わったが、イメージによる哲学はこの先千年寿命を持つことだろう。
だがとりあえずこの先十数年の社会は違う。面倒なイデオロギーや哲学の継承に頼らずとも、誘導が絶えないように計算機とプログラムが抽象度を担保する。反証不能なAIの選択肢誘導には誰も抵抗できない。救世思想が究極のAI予言に置き換わる。計算機の鍵を持つ支配者が事実上の神となるこれがアドルフの見た2039年の世界だ。
救いの存在の確かさを保証する抽象度は、構造を獲得して智に変貌し、それらの実践から普遍的価値としての仁を創造し、戒律や法の精神による人間愛の創造という最難関事業を修羅餓鬼地獄に落ちる素質を持つ人間にも可能とする。これが救世思想の時間結合の側面から見た一般意味論の諸相である。