トップの教養 ビジネスエリートが使いこなす「武器としての知力」倉山満 kadokawa
らしい装丁でちょっと引く
しかし辞達会の先輩(上念司ではない)に読んでもらいたい本を書いた(やっと書きたい本が書ける時が来た)倉山満の純な気持ちが伝わる良書であった。なにやら救国シンクタンクを立ち上げたらしいが、18世紀末の政治哲学者エドモンド・バークが『フランス革命の省察』出版後、1791年に「フランス国民議会の一議員への手紙」を出し、バークはその中で「なるほど確かにフランス国民は主権者になったが、同時にいつ殺されるかわからない奴隷となった」と言及したようなバーキアン保守とリバイタリアンの間を行くのか?敵を明確にしないやり方を以ってしては前衛にはなり得ない。日本に選択肢がないのは確かだが敵はグローバリズムである。提示するだけのシンクタンクになにができよう。