幼児から始まりなんと定年退職後も続く、東大などを頂点に置く日本の「頭の良い子競争」がこの国の自縄自縛を生み出している事に気づくことが大切。この逸話を参考にしてください→[富田一彦]伝説の予備校講師が語る、東大の衝撃エピソード#東大 #英語 #予備校 https://youtube.com/shorts/48q5eTW7tEg?feature=share…
より
富田一彦氏は私と同じ学年の世代である。実はyoutubeで露出されたこの発言が面白いと思ったので、本を読んでみた。(吉野啓介先生の雑談も面白いけど、富田一彦先生はショートの方だよ)(ただヨビが倒産してしまい残念である。)
[富田一彦]伝説の予備校講師が語る、東大の衝撃エピソード#東大 #英語 #予備校
私は偏差値ビジネス否定派だから予備校ビジネスはパチンコ同様害悪、禁止すべきと思っている。予備校だけでなく学校も含め頭の出来に順位をつけて金の分岐を支配して人間を支配しようという構造(支配する側になりあがろうとする動機もその一部)が既にそこで罪深い。しかしながら教えてもらえる仕組みがそれしかない現状はすぐに否定できないので、いい歳だが予備校講師には学ばせていただいている。
この本は大人こそ読むべき本である。と言ってもまだお試し読みなんだが。
導入でそれが本物とわかる。知識は全体を見るための道具である。全体とはこれから受験して大学に入ろうとするものたちにとっては出題の意図と内容の把握、対策だろうが、
社会人にとっては会社や組織全体の社会との関わりであろう。
試験を目指す勉強は「知識→観察力→判断力」という時系列的な流れを持つ。勉強の各段階の中身については前作『試験勉強という名の知的冒険』に詳しいので、ここであえて繰り返すことはしない。ここで私が学習者に語りたいのは、学習の内容面・技術面ではなく、それを支える精神のあり方、指導者との付き合い方、といったものである。
富田一彦 (2106-02-07T15:28:15.000). キミは何のために勉強するのか (試験勉強という名の知的冒険) (Japanese Edition) (Kindle の位置No.219-222). Kindle 版.
正しく知識を身につけ、そこから観察力を引き出す勉強に移れば、自分がこれまでやってきたことの全体像が見え、目指すべきものが何であるかも明確になる。
富田一彦 (2106-02-07T15:28:15.000). キミは何のために勉強するのか (試験勉強という名の知的冒険) (Japanese Edition) (Kindle の位置No.235-236). Kindle 版.
だが、だからこそ、経営者に(そして消費者にも)言いたい。「正直が最良の策だよ」と。教育業界には業者にも消費者にも、言い方は失礼だが「見る目のない」方々がたくさんいる。こちらに見る目がないと、結局見る目のない消費者ばかりが集まってきてしまい、結果的に成果をあげてもらえないため、こちらの評判までが低下するという事態を招いてしまう。もちろん、必要以上に自分を貶める必要はない。私だって、自分が教えている内容には一定以上の自信がある。だが、「絶対はない」という現実を正しく見つめてそれを伝える方が、結果として優良な顧客の支持を得られると思うのだが、いかがだろうか。
富田一彦. キミは何のために勉強するのか (試験勉強という名の知的冒険) (Japanese Edition) . Kindle 版.
誤解のないように言っておくが、私は勉強に「過去」はいらない、というつもりはない。勉強には応用がつきものだが、それは、過去に出会った経験を抽象化したものを、今の現象に生かすことである。だが、単に過去を思い出す、という作業には、過去を生かすのに必要な「抽象化(表面が違ってみえるものの中味の共通性を見出すこと)」という作業が伴わないので、それをいくらやっても勉強にはならない。むしろそういう学生たちの癖が、目の前の現象に向かわせることの妨げになっているとさえいえる。
富田一彦. キミは何のために勉強するのか (試験勉強という名の知的冒険) (Japanese Edition) . Kindle 版.
インタビュー記事だが、こういう指摘は意外と社会人でも重要
東大合格を狙う受験生たちにはどんな指導をされているのですか。
富田 基本を大切にし、覚えるだけでなく、「なぜそうするのが合理的なのか?」を考えることを教えるのが私の基本姿勢です。また、最後の詰めにすぎないので生徒には入試の1週間前にならないと言わないのですが、「字を丁寧に書くこと」も教えます。東大に受かる子の特徴のひとつに、字が汚いというのがあります。頭の回転の速さに手の動作を合わせているので、彼らには字を記号として置いていけばいいと思っている節がかなりあります。しかし、書くスピードが一定を超えると、むしろ思考が雑になり、つまらないミスをしがちです。字を丁寧に書くという足かせをつくることで、思考力を少し低下させ、新たな気づきやいいまとめができるようになります。思考を手の動きに合わせることも、ちゃんと覚えなければならないのです。
ニュースサイトで読む: https://biz-journal.jp/2016/03/post_14097_3.html
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