ステージに近すぎたのか、ボーカルが管楽器に埋もれていた。もう少しバランスを良くできなかったものか。これは母音の多い日本語の宿命か。翌日(日曜日)も歌ったという八神さん、声帯が化け物ですね。
2016.1.22Nikkei
一部
『子育てなどで10年のブランクがあったが2011年から音楽活動を再開した。米国在住ながら東日本大震災の被災地に通い、ライブや支援活動を続けている。「以前はスタジオで録音した曲をコンサートでどう歌うかが課題でしたが、今は逆。コンサートがとても大切な場になっています。お客さんの反応を肌で感じながら、。。。。
生き死にを歌う曲が多くなった。きっかけは前作に収録した男女の愛の歌。どちらかが先に死んだら……といった歌詞を入れた。「こんなことを歌にしていいのかと迷いもあったのですが『亡き妻を思い出しながら聴きました』などと声をかけられ、むしろ歌うべきなのだと気づきました」。新作「There you are」には大切な人の死やペットの死を歌った曲も入れた。「津波で両親を失った女性と知り合い、彼女の話から生まれた曲もある。死を語ることは生を語ること。死を感じながら生きることで、今この瞬間が大事に思えるのですよね」
作詞は支援活動で出会ったkazukiとの共同作業だ。「曲と言葉のリズムにこだわり、ここは破裂音で始まる言葉、こっちはサ行の言葉と細部まで打ち合わせます。ステージで何度か歌ううちに別の言葉が浮かぶこともある。そうやってCDにする前に練り上げていきます」
デビューから38年。今やライブは年100回に及び、声量も声の張りも往時をしのぐ勢いだ。「昔は歌えるジャンルが決まっていた。最近、声の使い方が分かってきて、歌える曲の幅が広がり、それに応じて自分が作る曲の幅も広がった。歌うたびに自分に発見があるから面白くて仕方がないんです」(やがみ・じゅんこ=シンガー・ソングライター)』
まだまだ伸びしろがある。そういう感じですか。