公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

連動する世界 ロシアが優位に立つ軍事 1

2018-03-15 21:21:00 | ロシア
様々な国際政治の様相が急激に変わりつつある。ロシアを中心に世界が旋回している。年頭に私は今年の主人公はプーチンと書いておいた。でたらめではないことがわかって頂けただろう。選挙前の2月が焦点と見ていた。しかしもう3月。今も中共支那と国際金融独裁によるプーチンの政治力を消す作戦が水面下で進行していると推定している。これから先はロシア語堪能なメルケルとドイツ語堪能なプーチンの関係が重要。資産凍結とロシア国債の売り浴びせ、ドイツがどう動くかどうか。

欧州 ロシア外交官追放 毒殺疑惑
Ex-spy poisoning first offensive use of nerve agent in Europe since World War II - UK, US, France and Germany say

Eight ballistic missiles fired by #Houthis against different locations in #Saudi Arabia's capital of #Riyadh. #Yemen #Aden #SouthYemen



The US announcement that 63 Russian diplomats would be expelled and a consulate in Seattle shut down was in retaliation for Moscow’s “highly likely” involvement in the poisoning of double agent Sergei Skripal and his daughter Yulia in Salisbury. Britain has already expelled 23 Russian diplomats and intelligence agents and Western European states sent home dozens more.



米国 パキスタン撤退 ティラーソン解任 「台湾旅行法」署名。宇宙軍の可能性 次はロシア国債を対象とする新たな制裁も検討。モサドをけつ持ちに転換したトランプは国務省と内戦を開始。ミズーリ州にて演説したトランプは、韓国に関し「われわれは巨額の貿易赤字を抱え、彼らを防衛している。貿易でも軍でもカネを失っている」と指摘。その上で「南北朝鮮の境界には3万2000人の米兵がいる。どうなるか見てみよう」と語った。

中共支那 習近平の終身主席の誕生 帝国の誕生 『中国国営英字紙チャイナ・デイリーは2日、米国で台湾との関係強化を目指す「台湾旅行法」が成立した場合、台湾を巡る戦争に発展する可能性があると警告した。(2018年3月2日)』

ロシア マッハ10超えミサイルの配備 トルコのクルド人民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」掃討を支援→対米強硬姿勢、モサド人脈を通じた調節弁イスラエルとの秘密連携。
生物兵器禁止条約に抵触しない兵器ノヴィチョク (Novichok)の実演実行
神聖合意による欧州との精神的紐帯の確立(予測)

イージスアショアに対する以下の牽制
『ガルージン大使は、「(韓国と日本の領土における米国の全地球的ミサイル防衛要素の配備について)懸念する理由はある。なぜなら、弾道ミサイル防衛システム『イージス・アショア』には、迎撃ミサイルだけでなく、巡航ミサイルも装備する余地があるからだ。これは既に攻撃用兵器であり、ロシアと米国の間の中射程、及び短射程ミサイルに関する条約に対する違反となるだろう」と述べた。』『日本の河野外相は、米国の全地球的ミサイル防衛システムのアジア部分の展開に関するロシアのラブロフ外相の声明にコメントし、地上配備型ミサイル防衛システム「イージス・アショア」の配備は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)によるミサイルの脅威からの防衛を目的としたものであり、ロシアに対するものではないと強調した。』←河野さん、そういう問題ではない。








中共支那の研究した超限戦研究はロシアから剽窃したのかもしれないと疑いがよぎるくらいロシアは実際にメディアとサイバースペースで超限戦争を開始している。目に見える戦争もシリア支援爆撃に始まり、エルドアン暗殺を先回りして救い出して恩を売り、目に見えない水面下のサイバー戦争を目に見えるようして脅威を示した。暗殺やミサイル攻撃はお手のものだが、プーチンにもできないことが一つだけある。ロシア正教とローマの同盟阻止だ。無視しているというよりは成り行きに任せている。ある意味これは不思議。この違和感が仮説心をくすぐる。私の勘ではもう一枚裏があるように見える。
イスラエルとロシアは、ローマ教皇の主導する一神教統一同盟計画についてすでに神聖合意しているのではないか。

そうすると話が見えてくる。イスラエルの同盟者とプーチンは利害を、未来の同じ道を通過する同志としている。つまりISなき後の中東反イラン同盟としてイスラエルとロシアの共通の敵イランを想定してプーチンは行動している。
このタイミングで最新のミサイルがレーダー防衛網をかい潜り先制攻撃可能であると発表したのはイランからのイスラエル防衛のためではなかったのか。ロシア経済封鎖を緩めるならば、核開発合意を無効と主張しているトランプとも交換条件で反イランで同盟できる。ウクライナでもそうであったが、プーチンは攻撃のオプションを示しながら敵を減らす戦略に長けている。トランプの陰の権力者(モサド人脈)を通じてキッシンジャーを源流とする国務省を切ってゆく。軍事行動を自由に決められるのは世界にはプーチンしかいない。核兵器の持ち込みを大義としたロシアによるイラン港湾に対する先制攻撃や封鎖もありうることだろう。「今年3月トルコ、アゼルバイジャン、ジョージア、イランが合意、新たな輸送回廊を構築」アゼルバイジャンの首都バクーで開催されたトルコ・アゼルバイジャン・ジョージア・イラン4か国外相会議で、ラシュト・アスタラ鉄道をバクー・トビリシ・カルス鉄道に連結し、イランのチャーバハール港とバンダレ・アッバース港から始まってインド洋を欧州につなぐ新たな輸送回廊の構築が決定された。この新たな回廊をイランに与えれば、ロシアにとって危険なイスラム経済圏が欧州に直結する。古い地政学によればイランは欧州の歴史的脅威ロシア南下の歴史的防波堤である。イランのチャーバハール港とバンダレ・アッバース港を先制攻撃して敵を黙らす。イランを横切る弾道経路キンジャールの実戦投入として絶大な効果が期待できる。


トランプがこれを北朝鮮で学習し始めている。
(シリアで実戦)
通常は敵を増やすはずの攻撃が緩い同盟の緩さを外交当事者に自覚させ多国籍干渉から一斉に手を引かせる。

国家間緊張の事なかれ主義は何も解決せず、長期の欧州緊張緩和が軍事的実力を低下させた弱みを分析して動いている。ロシア空軍にとって日本の自衛隊は地上以外は沈着冷静にして精強なので接近しても冒険はしてこない。欧州はマレーシア機をプーチン機と誤認撃墜するほどポンコツだ。証拠隠滅能力もないから機銃銃撃の証拠まで確保され政治材料を取られてしまった。米国はどうか?地上で戦う根性はない。在韓米軍の撤退を表明している。北朝鮮が核ミサイル開発を放棄することがあるなら、5月までの会談時には国連UNの代わりにトランプが米国は単独で朝鮮戦争終戦を宣言して韓国駐留を廃止するだろう。そういうプーチン旋回が世界で始まっている。


実に残念なことだが、日本の政治が国会審議を拒否して、国会外で勝手をやって止まって対応が遅れている。

レーダー防衛戦は現実的な軍事情報の要である。ここで新兵器で圧倒的優位に立とうしているロシアは極東のゲームのルールを変えようとしている。すなわち米国太平洋軍の空母機動部隊の瞬時無力化(見えないところから発射されたロシア軍の新兵器、空中発射弾道ミサイル「Kh-47M2 キンジャール」は、2000キロ先のターゲットを10分以内に破壊する)により米国をロシアの潜水艦から2000km撤退させる。これがロシアの目的だから初期対抗できるかもしれないイージス・アショアを配備阻止に向けガルージン大使が発言する。

現実認識で大切なことは標準イージスシステムのAN/SPY-1のSバンドでも発見は1185km先であり、発見の時点から解析から5分しか迎撃の余裕がない。マッハ15の迎撃ミサイルで迎撃可能である場合、発見から300秒以内、潜水艦発射も可能であるから、300秒以内、距離にして1000km以内185kmのマージン(マッハ10なら3.2秒以内)内でキンジャールを発見から迎撃命令できなければ三発のキンジャールで米国は太平洋軍が全滅する。米軍がレーザー兵器を搭載して対抗できるまでにまだ数年かかる。有事プーチンの決断から10分以内に極東に浮かぶ空母打撃団、浮遊標的、を失うことを意味する。はたしてラムジェットエンジンを持たない巡航ミサイル ではないキンジャールにそれだけの命中精度があるだろうか?動かない標的ならば3発に2発はあたるかも知れないが、正確な位置運動情報が無ければ3発とも当たらないだろう。識者は‘キンジャールの本質は「短距離弾道ミサイルを空中発射する事で準中距離弾道ミサイルに相当する射程に延ばした」という設計です。つまり既存のミサイルを改良する事で短期間の内に開発できる上に、空中発射なのでINF条約(中距離核戦力全廃条約)の制限も受けないこと‘と言っている。

プーチンが中距離で極東のゲームルールを変えたことが理解できただろうか?米軍の先制打撃力がなければ、日本の米軍施設は条約と政治関係を含めて、すべて海上の飾り物になる。ただし常に衛星から追跡して発射直後に対応できれば10分600秒の余裕があるので、現状兵器でも迎撃可能になる。そのようにミサイル防衛システムが更新されるまでは停泊している空母機動部隊はお荷物になる。このような戦略変更をプーチンがいったい何のためにやっているのかというと、日本やアメリカを攻撃するためではない。世界の軍事攻撃のイニシアティブをとって世界を黙らせるためにやっている。つまり、プーチンはミサイル戦略を中東からイランの軍事力を核を含めて消滅させるために採用している。誰のためにかというとネタニヤフのイスラエルのためだ。そうすることで石油価格を支配しようとしている。

そこがイスラエルと利害一致するから、私の推定ではトランプのケツ持ちを担当することになったモサドがイランと欧州との核開発合意を放棄させようとしている。故に国務省系CIAと政権に入り込んでいるキッシンジャー国務省系独立組織に情報を漏らしている人物を次々と切っている。

ボルトンはやるだろう。

"I think it’s a strategic debacle for the United States. You can always tinker around the edges, and the question is whether putting lipstick on a pig is really going to make a difference here. I think the answer to that’s clearly no." -- March 20 on Fox News.

本来ならCIAに殺されるところをトランプは平気で戦うことができる。やらなくてもいいエルサレム首都認定をわざわざやる理由もけつ持ちがモサドに移行したと読めばわかるだろう。


ティラーソンとともにエクソンモービルが怪しい動きをしていることも、歴史的にキッシンジャーの裏庭であるイランを睨んだトランプの先制攻撃と見ればより。それでなくてもエクソンモービルはティラーソンが契約したシベリア&北極海の探査独占で
「エクソンはロスネフチとの合意撤回に伴い、税引き後で2億ドル(約213億円)の損失を計上する予定。ただ、長期的な成長をもたらすはずだったロシアでのプロジェクトを断念したことで、エクソンが被る真のコストはずっと大きなものになりそうだ。」2018.3.1

と言われている。スポンサーのエクソンモービルがシェールに足場を移せば、探査部門は不要になる。苦し紛れのイラン進出はお土産として考えうる動きだ。国際強調派とマスコミが評する時は多国籍企業の利害を背景としている。思想信条を示す言葉ではない。エクソンモービルは投資家向けの発表資料で、1バレル当たりの原油価格を60ドルと想定した場合、利益は今後7年間で135%、キャッシュフロー(現金収支)は105%それぞれ増える可能性があるとした。


追補 読売新聞

『トランプ氏は17日、米朝首脳会談の開催候補地を「5か所選んだ」と述べた。さらに、「韓国と北朝鮮が朝鮮戦争の終戦について議論することに賛同している。議論する時が来た」とも表明し、休戦状態の朝鮮戦争(1950~53年)の終戦実現に意欲を示した。』

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